本日<13:00>より「NHK-BS」にて、1958年8月19日より公開されました『炎上』が4Kデジタル修復版にての放送があります。
<三島由紀夫>の『金閣寺』(1956年・新潮社)を原作とし、<市川崑>監督が映画化した99分のモノクロ作品ですが、映画では「金閣寺」が「驟閣寺」(しゅうかくじ)という名称になっている他、登場人物の名やあらすじの一部が原作と異なるものとなっています。
「溝口吾一」は父の親友が住職をつとめる驟閣寺に住み込むことになりました。驟閣寺はこの世で最も美しいものと教え込まれた「吾一」でしたが、やがて観光客が多数訪れるようになり、信仰の場ではなく単なる観光地に成り下がってしまうのを目の当たりにします。古谷大学に通うようになった「吾一」は「戸苅」という学生と知り合いますが、「戸苅」は驟閣寺の美を批判し、住職の私生活を暴露します。
「溝口吾市」に<八代目 市川雷蔵>、「戸刈」に<仲代達矢>、「田山道詮老師」に<二代目 中村鴈治郎>、「溝口あき(吾市の母)」に<北林谷栄>、「溝口承道(吾市の父)」に<浜村純>、「洋館の女(らん子)」に<浦路洋子>、「花の師匠」に<新珠三千代>、「五番町の女(まり子)」に<中村玉緒>ほかが出演しています。