阪神・淡路大震災の翌月に神戸に生まれた在日韓国人3世の女性を主人公に、高校卒業から12年間にわたる葛藤と模索の日々をつづった
『港に灯がともる』が、2025年1月17日より公開されます。
自身の出自と親から聞かされる震災の記憶の板挟みになり双極性障害を発症した主人公が、コロナ禍を経て回復を目指すなかで希望を見いだしていく姿を描いています。
1995年の震災で甚大な被害を受けた神戸市長田区。当時そこに暮らしていました在日韓国人・金子家の娘として生まれた「灯(あかり)」は、両親から家族の歴史や震災当時の話を聞かされても実感を持てず、どこか孤独と苛立ちを募らせていました。
震災で仕事を失った父「一雄」は家族との衝突が絶えず、家にはいつも冷たい空気が流れています。やがて、しっかり者の姉「美悠」が日本への帰化を進めようとしたことから、家族はさらに傾いていきます。