9日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前引けは前日比302円13銭(0.76%)安の3万9678円93銭でした。
8日の米株式市場で半導体関連株の下げが目立ったほか、米国の対中輸出規制の強化に関する一部報道も重荷となり、売りが優勢でした。やや下げ渋る場面もありましたが、手掛かり難に加えて、<カーター元大統領>の服喪の日に当たる9日の米株式市場が休場とあって積極的な買いは見送られ、総じて軟調な展開が続いています。
<バイデン米政権>が、米エヌビディアなどの企業による人工知能(AI)チップ輸出の規制を強化する計画だと伝わり、収益への悪影響を警戒した売りで米通常取引終了後の時間外取引でエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイスが下落でした。東京市場でも東エレクやレーザーテクなどの一部の半導体関連株に売りが波及しています。
もっとも、半導体関連株はこのところ連日で大幅に上昇しており、市場参加者の先高観は根強いようです。
終値は、前日比375円97銭(0.94%)安の3万9605円09銭で終えています。