「1ドル=157円49銭」
12月
20日
19日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比2円65銭円安・ドル高の「1ドル=157円40〜50銭」で取引を終えています。一時「1ドル=157円80銭」近辺と7月以来5か月ぶりの円安・ドル高水準を付けています。円の高値は「1ドル=156円40銭でした。
日銀が19日まで開いた金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決めています。追加利上げに慎重になっているとの見方が広がり、円売り・ドル買いが進みました。
金融政策決定会合後の記者会見で、日銀の<植田和男総裁>は次の利上げについて「もうワンノッチ欲しいところ」と述べ、<トランプ次期米政権>の経済政策の不確実性が大きいとの認識も示しました。
米連邦準備理事会(FRB)が利下げを慎重に進める「タカ派」の姿勢を強める中で、市場では、日銀の<植田和男総裁>の不安定なメッセージは円安を加速させるリスクがあるとみられています。19日の米長期金利は一時(4.59%)と7カ月ぶりの高水準を付け、日米の金利差が開いた状態が続くとみられています。
19日朝発表の週間の米新規失業保険申請件数は市場予想より少なく、7〜9月期の米実質国内総生産(GDP)確定値も改定値から上方修正となりました。米景気が底堅いとの見方が強まったのも円相場の重荷になっています。