第74回カンヌ国際映画祭でFIPRESCI賞(国際映画批評家連盟賞)に輝いたベルギー映画『Un Monde』が、邦題『Playground/校庭』として、2025年3月7日より日本で公開されます。
同作は、どこにでもありそうな小学校の敷地内に舞台を限定し、全編を7歳の少女「ノラ」の視点から紡ぐ72分の〈学校映画〉です。「ノラ」が悪夢のような日常をサバイブする姿や、ある日、校庭で衝撃的な光景を目撃する様子が描かれていきます。
監督・脚本は1984年生まれ、ブリュッセル出身の<ローラ・ワンデル>が担当しています。長編デビューを飾った同作は世界中で29の賞を獲得し、第94回アカデミー賞国際長編映画賞のショートリストにも選出されています。
<ローラ・ワンデル>は社会の縮図でもある学校を戦場のように描き、子供たちの葛藤と恐怖、苦難の果ての変化や成長を映し出す同作について「この作品の目的は、いじめの原因を追及することではない。誰かを非難することでもない」と語っています。
主人公「ノラ」役は、約100人の中から見出された<マヤ・ヴァンダービーク>が演じています。『あさがくるまえに』・
『またヴィンセントは襲われる』の<カリム・ルクルー>が「パパ」役、『神様メール』・『ハッピーエンド』の<ローラ・ファーリンデン>が担任教師役で出演しています。