日経平均株価(11月27日)終値3万8134円97銭
11月
27日
27日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、午前終値は前日比276円15銭(0.72%)安の3万8165円85銭でした。<トランプ次期米大統領>による輸入関税引き上げへの警戒感が根強く、半導体関連や自動車株の一角に売りがでています。外国為替市場で円相場が円高・ドル安方向に振れる場面では、株価指数先物の主導で日経平均の下げ幅が拡大しています。
日経平均は11時前に下落する場面がありました。外国為替市場では円相場が「1ドル=152円50銭」近辺と、前日の日銀公表値(154円ちょうど近辺)から1円50銭ほど円高・ドル安方向に振れたのに歩調を合わせて株価指数先物に売りが強まりました。米連邦準備理事会(FRB)が公表しました11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で、段階的な金融緩和が適切との認識が示されたことや、感謝祭を前にした持ち高整理の動きが円高・ドル安につながりました。
<トランプ次期大統領>が表明しました輸入関税引き上げによる中国景気の低迷長期化に加え、米国内の物価高が再加速して日本の輸出企業の販売数量が伸び悩むとの警戒も根強くあります。前日の米株式市場ではダウ工業株30種平均など主要3指数が上昇した半面、半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は下落でした。米国が中国から輸入する製品に追加関税(10%)をかけた場合、中国での販売が多い半導体業界への打撃が大きいとの見方もあり、東エレクやアドテストは連日で売りに押され、トヨタやホンダは円高も重荷となり、下げが目立ちました。
半面、医薬品や食料品などディフェンシブ株の一角には買いが入り、下値を支えています。
終値は、前日比307円03銭(0.80%)安の3万8134円97銭でした。