「1ドル=151円81銭」
10月
25日
24日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4栄業日ぶりに反発し、前日比90銭円高・ドル安の「1ドル=151円80〜90銭」で取引を終えています。米債券市場で長期金利の上昇が一服し、円買い・ドル売りが進んでいます。円の高値は「1ドル=151円56銭」、安値は「1ドル=152円34銭」でした。
米景気の底堅さを背景に米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが緩やかになるとの見方などから続いていた米長期金利の上昇が一服しています。24日は前日比(0.03%)低い(4.21%)で終えています。日米金利差の拡大観測が後退し、円相場の上昇につながりました。
10月に入り、円相場は大きく水準を切り下げ、前日には「1ドル=153円19銭」近辺と約3カ月ぶりの安値を付けていました。日本の<加藤勝信財務相>は米東部時間23日夜、円安進行について「足元では一方的、急速な動きがみられる。投機的な動向を含め、緊張感をさらに高めて注視したい」と述べています。急ピッチな円安・ドル高の動きをけん制したと受け止められ、投機筋の円売り持ち高の手じまいを誘っています。
円相場は伸び悩む場面もあり、朝発表の週間の米新規失業保険申請件数は市場予想よりも低く、米国の労働市場の底堅さが意識されたのは円の重荷でした。
日銀の<植田和男総裁>は24日の記者会見で、追加利上げの判断において「一応、時間的な余裕はあると考えている」と述べ、市場では、日銀の早期の追加利上げ観測は後退しているとされ、円相場に目立った反応はありませんでした。