「１ドル＝１４１円４３銭」

１８日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落しました。１２時時点は「1ドル=１４１円４２〜４４銭」と前日１７時時点と比べて８３銭の円安・ドル高でした。

１７日発表されました８月の米小売売上高（０．１％増）や８月の米鉱工業生産指数は市場予想を上回りました。米景気不安が後退したとして米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが出ています。このところ積み上がっていた円買い・ドル売りの持ち高を解消する動きも活発となり、１７日の海外市場で円相場は一時「１ドル＝１４２円４３銭」まで下落しています。

もっとも、東京市場では円相場の下値の堅さが目立ちました。米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は１８日まで開く米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で利下げは確実だと見込まれています。

米経済指標が上振れしても市場では通常の倍にあたる（０．５０%）の利下げを決めるとの観測が根強くあり、結果を見極めたいとして円の売り持ちを積み上げる動きが乏しく、１２時半すぎには「１ドル＝１４１円３３銭」近辺まで下げ渋る場面がありました。