17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は6営業日ぶりに反落し、前日比1円80銭円安・ドル高の「1ドル=142円35〜45銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=142円43銭」、高値は「1ドル=140円56銭」でした。
朝発表の8月の米小売売上高は前月比(0.1%増)と、市場予想(0.2%減)に反し、プラスでした。7月分も上方修正されています。8月の鉱工業生産は前月比(0.8%増)と市場予想(0.2%増)を上回っています。設備稼働率も前月から上昇し、市場予想以上でした。いずれも米経済の底堅さを示していると受け止められ、円売り・ドル買いにつながっています。
米連邦準備理事会(FRB)が18日まで開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切るとの観測は根強いままです。日銀は19〜20日の金融政策決定会合で追加利下げを見送るとみられています。金融引き締め的な流れは続くとして、日米の金融政策の方向性の違いは円の下値を抑えた面もありました。