「1ドル=142円29銭」
9月
7日
6日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日続伸し、前日比1円30銭円高・ドル安の「1ドル=142円10〜20銭」で取引を終えています。
6日発表の「8月の米雇用統計」が労働市場の一段の減速を示しました。円は一時「1ドル=141円78銭」と円高・ドル安水準を付けています。米株安も低リスク通貨とされる円の買いを誘いました。
「8月の米雇用統計」では非農業部門の雇用者数が前月比14万2000人増と、市場予想(16万1000人増)に届きませんでした。6〜7月分も下方修正されています。雇用統計の発表後に米長期金利は一時(3.64%)と2023年6月上旬以来の水準に低下(債券価格は上昇)しています。
雇用統計発表の直後に円は「1ドル=144円20銭」に下落する場面がありました。雇用者数が大幅に下振れせず、失業率は(4.2%)と7月(4.3%)から低下でした。平均時給の伸びは市場予想を上回り、米労働市場の急激な悪化を示さなかったとの見方から、円売り・ドル買いにつながっています。
雇用統計後に講演した米連邦準備理事会(FRB)の<ウォラー理事>などが大幅利下げへの支持を明確にしなかったと受け止められています。米短期金利先物市場では9月17〜18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅が通常よりも大きい(0.5%)になるとの予想確率が低くなっています。