17日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。米経済の先行きに対する楽観的な見方が投資家心理を支えていますが、株式相場は短期的な過熱感が意識されやすい水準にあります。買い一巡後には主力株が伸び悩み、ダウ平均は小幅な下落に転じる場面がありました。
米国ではインフレが落ち着く方向にあり、米連邦準備理事会(FRB)が年後半には利下げするとの観測が高まっています。米主要企業の四半期決算は市場の予想を上回る内容が目立ちました。米経済がソフトランディング(軟着陸)できれば、企業収益の改善が続くとの見方は株買いにつながっています。
一方、積極的に上値を追う動きは限られています。
ダウ平均株価は前日の取引時間中に史上初の4万ドルを上回る場面がありましたが、大引けにかけて主力株には利益確定の売りが出ています。米債券市場では長期金利が前日終値(4.37%)を上回る(4.4%)前後で推移しており、金利の上昇で、相対的な割高感があるとみられた株式に売りが出ています。
ダウ平均株価は、前日比134ドル21セント(0.34%)高の4万0003ドル59セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比12.35ポイント(0.074%)安の1万6685.97でした。
S&P500種株価指数は、前日比6.20ポイント (0.12%)高の5303.28でした。