「1ドル=144円22銭」
1月
9日
8日のニューヨーク外国為替市場で円相場は上昇し、前週末比40銭円高・ドル安の「1ドル144円15~25銭で取引を終えています。米債券市場で長期金利が低下し、日米金利差の縮小観測から円買い・ドル売りが優勢でした。
ニューヨーク連銀が8日公表しました2023年12月の消費者調査で1年先の予想物価上昇率が(3.0%)と3年ぶりの低水準となっています。3年先と5年先も予想物価上昇率が前の月から低下しました。米国のインフレ圧力の緩和が示され、米長期金利が低下し、円を買って、ドルを売る動きが進んでいます。
前週末発表の2023年12月の米雇用統計は雇用者数と平均時給が市場予想以上に伸びました。市場では「米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始が想定より遅くなるかもしれないとの見方から積極的にドルを売りにくい雰囲気が出ています。米長期金利が低下幅を縮めたこともあり、円相場は次第に上げ幅を縮小しています。
8日の円の高値は「1ドル=143円67銭」、安値は「1ドル=144円55銭」でした。