ご冥福を祈ります<坂田利夫>さん
12月
31日
29日、「アホの坂田」の愛称で親しまれたお笑いタレントの<坂田利夫>(本名・地神利夫)さん(1941年10月7日~2023年12月29日)が老衰のため大阪市内で死去しています。82歳でした。所属する吉本興業が30日、発表しています。通夜・告別式は近親者のみで行なわれます。舞台のほか、テレビ、映画やCMなど幅広いジャンルで活躍しました。
<坂田利夫>さんは此花商業高(現・大阪偕星学園高)卒業後、1961年に吉本新喜劇の研究生となり、1964年に入社しています。1967年に<前田五郎>さん(2021年死去)と漫才コンビ「コメディNo.1」を結成。「なんば花月」の舞台を中心に活動し、軽快なトークが人気を呼び、1970年に「第5回上方漫才大賞」新人賞を獲得しました。1971年に「第1回NHK 上方漫才コンテスト」優秀話術賞、1972年には「第1回上方お笑い大賞」金賞を受賞しています。
1972年、自身の出囃子となるレコード「アホ、アホ、アホの坂田♪」で始まる『アホの坂田』を発売し、「浪花のモーツァルト」と言われた作曲家<キダ・タロー>氏による楽曲としてヒットしました。1979年には「第14回上方 漫才大賞」大賞を受賞しています。
2009年に「コメディNo.1」を解散した後、「坂田利夫 スペシャルコント」で主になんばグランド花月、よしもと祇園花月などの舞台で活躍していました。2022年4月には、吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」にも出演。同7月30日、「YES THEATER」で開催された「さざなみ寄席」に出演したのが最後の舞台となりました。