ファルコン昆虫記(1030)【ウスバミスジエダシャク】
8月
27日
シャクガ科は、鱗翅目のなかでは、ヤガ科の次に大きな科で、日本で知られている種は800種近くに達しています。大部分の種は夜行性で、昼間は樹皮や葉の裏にはねを開いて静止しているため、彼らの静止する背景によく適応した色彩斑紋があり、従って地味な色調のものが多いようです。
翅模様がはっきりとしていませんので、シャクガ科エダシャク亜科に間違いはないのですが、よく似た色合いと模様の種が多くあり、同定に困りましたが、悩んだ末に大きな問題がなさそうな【ウスバミスジエダシャク】としました。
淡い模様がありますが、斑紋の強弱は個体差があり、触覚が糸状ですので、「メス」の個体です。平地から山地にかけて普通に見られる種です。