「1ドル=142円」
8月
4日
前日からの米長期金利の上昇に加え、日銀が国内金利の大幅な上昇を抑える姿勢を示したことで、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが出ています。
2日発表の米雇用指標が市場予想を上回り、米金融引き締めの長期化観測が高まりました。米国債の発行増額見通しも重なり、2日の米長期金利は一時(4.12%)と9カ月ぶりの高さまで上昇。日本時間3日の取引時間でも上昇基調が続きました。
日銀は3日午後、7月31日以来となる臨時の国債買い入れオペ(公開市場操作)を実施しました。通知前に国内長期金利は(0.655%)と、2014年1月以来の水準まで上昇していました。臨時オペで日銀の金利上昇を抑制する姿勢が改めて意識され、円売り・ドル買いを促しています。
夕方には急速に下げ幅を縮めました。3日の東京株式市場で日経平均株価が「548円41」安と連日で大きく下げています。3日の欧州市場でも主要な株価指数が安く始まり、「低リスク通貨」とされる円には買いが増えました。