『ガンファイターの最後』@NHK-BSプレミアム
4月
28日
古き良き時代を象徴するような昔気質の頑固な老保安官が、町の実力者の陰謀によって、町の人々と対立して惨殺されるまでを描いた異色西部劇です。
西部の小さな町で長年保安官を務める「フランク・パッチ」は、誰よりも実直で正義感が強い反面、妥協を許さず時には暴力さえ辞さない彼のやり方に住民たちの不満は日増しに高まり、ある夜、「パッチ」に恨みを持つ男が酔った勢いで発砲、「パッチ」は男を射殺してしまう。住民の反感は頂点に達し、彼を保安官の座から引きずり下ろそうとしますが、「パッチ」も一歩も引きません。やがて第二、第三の犠牲者が出たことで「パッチ」は覚悟を決め、けじめをつけるために恋人の「クレア」と挙式をします。
「フランク・パッチ保安官」に<リチャード・ウィドマーク>、「クレア・クィンタナ」に<レナ・ホーン>、「レスター・ロック」に<キャロル・オコナー>、「ルー・トリニダッド」に<ジョン・サクソン>ほかが出演、監督は<アラン・スミシー(ロバート・トッテン、ドン・シーゲル)>が務めています。
【註】本作の撮影中に主演の<リチャード・ウィドマーク>と監督の<ロバート・トッテン>の意見が対立したため、監督が<ドン・シーゲル>に代わっていますが、どちらも名前がクレジットされることを拒否したため、架空の名前である<アラン・スミシー>が監督としてクレジットされています。以降、その偽名は2000年に使用停止されるまで、アメリカ映画でトラブルがあった場合にクレジットされる偽名として使われ続けました。