神戸：ファルコンの散歩メモ

江戸時代、大坂や伊勢と並ぶ日本三大商人に数えられた近江商人たちの活躍を描いた時代劇『近江商人、走る！』が、２０２２年１２月３０日より公開されます。

現代の経済においては「裁定取引」（アービトラージ）と呼ばれる取引方法に着目した近江商人たちが、そろばん片手に知恵をふりしぼり、商売で勝負に出る姿を痛快に描いています。

ある近江商人との出会いから、大津の米問屋・大善屋で丁稚奉公することになった「銀次」は商才を発揮し、店の仕事はもちろん、ケガをして働けなくなった大工を救済する方法を考えたり、閑古鳥が鳴く茶屋に客寄せのアイデアを出したりするなど、さまざまな方面で町の人たちを助けていました。

そんなある時、悪らつな奉行の罠で大善屋が千両もの借金を背負わされてしまいます。「銀次」は店を守るため、大津と15里離れた堂島の米の価格差を利用した裁定取引を思いつきます。飛脚でも半日かかかる距離を越え、情報を迅速に入手するため「銀次」は仲間とともに作戦を練るのでした。

「銀次」役は『許された子どもたち』・『空のない世界』の＜上村侑＞、「銀次」の先輩「蔵之介」役に『ちはやふる』シリーズ・『森の中のレストラン』などの＜森永悠希＞、「銀次」や「蔵之介」とともに働く「楓」役に『アルプススタンドのはしの方』の＜黒木ひかり＞が演じ、監督は、『鬼が笑う』の＜三野龍一＞が務めています。