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- 今年の読書(29)『ホテル・ピーベリー』近藤史恵(双葉文庫)
『インフルエンス』以来になりましたが、著者<近藤史恵>は、女流ミステリ作家として知られていますが、恋愛小説やロードレースのスポーツ小説・グルメ関連の著作もあり、本書『ホテル・ピーベリー』でもその要素が盛り込まれたミステリー作品でした。
本書は、2011年11月16日に単行本が刊行、2014年11月に文庫本が発売されていますが、2020年5月15日に新装版として再度発売されています。
小学校教師でした「木崎淳平」は教え子の10歳の生徒「村上早希」との恋愛事件で職を失い、鬱屈した心を抱えて日本を飛び出し3カ月の長期滞在として日本人の経営するハワイ島のホテル「ピーベリー」にやってきます。
滞在先のホテル「ピーベリー」は6室だけという小さいけれど居心地が良く、他に四人の日本人旅行者がいました。
しかし、ある夜、客の一人「青柳」から「楽しみにしてろよ。今に面白いものが見られる」と「淳平」は告げられます。
その言葉通りその後、客の一人「蒲生」がプールで溺死、続くようにバイク事故で「青柳」が亡くなります。
様々な顔を持つハワイ島の自然と、人生の岐路に紛れ込んだ人々が抱える闇を「木崎淳平」の目線・心情で描き、思わぬ結末が待ち構えているミステリーでした。
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