『エルヴィス』@<バズ・ラーマン>監督
5月
7日
音楽と観客を純粋に愛し、型破りで命を燃やしたパフォーマンスを届け続け、かつてなく破天荒で世界で最も愛された<エルヴィス・プレスリー>でした。彼を襲った数々の逆境、そして、人気絶頂での死。波乱万丈な日々の裏側にあった危険な真実が初めて明かされます。
「エルヴィス・プレスリー」役に大抜てきされたのは<オースティン・バトラー>。圧倒的なパフォーマンス、歌唱もそしてなにげない動作までもまるで本人そのものです。「エルヴィス・プレスリー」の才能をいち早く見つけた強欲マネージャー「トム・パーカー」役は、二度のアカデミー賞受賞俳優<トム・ハンクス>が演じています。
解禁された映像は、バンドメンバーと共に自分たちで車を運転し、地方巡業を行いながら、徐々に知名度を上げていった「エルヴィス」が、当時、アメリカで主流だったカントリー音楽の世界で最も敬意を表されている公開ライブ放送のラジオ番組のひとつである『ルイジアナ・ヘイライド』に出演するチャンスを掴み、そのステージに出演した時の様子を切り取っています。緊張した面持ちでステージに立つ、まだ無名の新人歌手「エルヴィス」(オースティン・バトラー)。ピンクのスーツを身にまとい、メイクをし、長い髪をオールバックにした当時では馴染みのない姿から、観客からは「女みたい」とヤジを飛ばされます。
しかし、『Baby Let’s play house』を歌い出すと、先ほどまであざ笑っていた観客の表情は一変します。腰を小刻みに揺らす独特でセクシーすぎる禁断のダンスに、そして、誰も聴いたことのないロックを熱唱する「エルヴィス」に、女性客は大興奮して、叫び声が上がり、会場はやがて熱狂の嵐に包まれます。「トム・パーカー」(トム・ハンクス)は、「エルヴィス」のパフォーマンスを見たその瞬間、 〈運命の出会いだった〉と確信します。