『あちらにいる鬼』@<廣木隆一>監督
4月
21日
『あちらにいる鬼』は、<井上荒野>が、父である作家<井上光晴>と母、2021年11月9日に亡くなられた<瀬戸内寂聴>をモデルにして創作した同名小説『あちらにいる鬼』(2019年2月・朝日新聞出版刊)を原作としています。
人気作家の「長内みはる」は、講演旅行をきっかけに戦後派を代表する作家「白木篤郎」と男女の関係になります。一方、「篤郎」の妻である「笙子」は、夫の手当り次第とも言える女性との関係を黙認、夫婦として平穏な生活を保っていました。
しかし、「みはる」にとって「篤郎」は肉体関係だけにとどまらず、〈書くこと〉によるつながりを深めることで、かけがえのない存在となっていきます。
<瀬戸内寂聴>をモデルにした「みはる」を<寺島しのぶ>、<井上光晴>をモデルとした「篤郎」を<豊川悦司>、「笙子」を<広末涼子>が演じます。脚本は『火口のふたり』の<荒井晴彦>。『ヴァイブレータ』(2003年)などでも<荒井晴彦>と組んだ<廣木隆一>が監督を務めています。