<ポスター>(211)『百花』@<川村元気>監督
4月
16日
記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子「葛西泉」役を<菅田将暉>、すべてを忘れていく中、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母「百合子」役を<原田美枝子>が演じています。
物語の重要なシーンを撮影した、長野県・諏訪湖にて撮り下ろした写真は、少し切なげな表情で見つめる「泉」と、愛情深い微笑みを浮かべつつも、目の奥に何か秘めた思いを感じさせる表情をした「百合子」の親子を切り取っています。「黄色」は本作のテーマカラーとのことです。
「泉」は、レコード会社に勤務し、社内結婚をしてまもなく子どもが生まれようとしている日常から一変、記憶を失っていく母を目の当たりにして、封印していたはずの過去の記憶に向き合うことなります。一方、女手一つで育ててきた息子と、とある事件をきっかけにすれ違うようになってしまった「百合子」は、記憶を失っていく中、思い出の奥底にある「秘密」に手を伸ばそうとするのでした。
映画プロデューサー・脚本家として映画プロデューサー・脚本家として『告白』・『悪人』・『モテキ』・『君の名は。』・『竜とそばかすの姫』など多数の映画を製作してきた<川村元気>が、自身の体験をもとに2019年5月に発表した4作目となる小説『百花』(文藝春秋)を自ら脚本化し、監督も務めた長編映画監督デビュー作品です。