『グレート・インディアン・キッチン』@<ジヨー・ベービ>監督
12月
18日
『グレート・インディアン・キッチン』は、インドのミドルクラスを中心に根強く残る家父長制とミソジニー(女性嫌悪)に直面した若い女性のフラストレーションを鋭くドキュメンタリータッチで描いています。<ニミシャ・サジャヤン>、<スラージ・ヴェニャーラムード>が出演しています。
予告編では、新婚の若夫婦がむつみ合う様子が短いカットの積み重ねによって描写されますが、中盤から雰囲気は一転。フラストレーションを募らせる妻の表情が映し出され、「キッチンという名の牢獄」というコピーが浮かび上がります。
『グレート・インディアン・キッチン』は、インドの総人口の(3%)以下が使用するケーララ州の公用語のマラヤーラム語で作られており、2021年1月に宣伝もなくひっそりと無名の配信サービスでオンライン封切りされています。
2か月後、作品に共感した女性たちの自主的な宣伝活動によってAmazon Prime Videoで配信され、英語字幕が付いたことから多くの観客に共感の輪が広がり、国内外の映画祭への出品につながった作品です。