『ミス・マルクス』@<スザンナ・ニッキャレッリ>監督
6月
18日
「カール・マルクス」の伝説の3姉妹の末娘であり、女性や子どもたち、労働者の権利向上のため生涯を捧げ、 社会主義とフェミニズムを結びつけた草分けの一人であり、時代を先駆けた女性として歴史を駆け抜けた43歳の若さでこの世を去った女性活動家「エリノア・マルクス」の、知られざる激動の半生を初めて映画化した作品です。
監督・脚本を手掛けたのは、前作『Nico, 1988』(2017年)でヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門作品賞を受賞したイタリア出身の<スザンナ・ニッキャレッリ>監督です。2020年ヴェネツィア国際映画祭でワールド・プレミアを迎えた本作は、同映画祭コンペティション部門でFEDIC賞、ベストサウンドトラックSTARS賞の2冠に輝き、2021年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞11部門ノミネート、3冠受賞を果たしています。
主人公「エリノア」を演じるのは<フランソワ・オゾン>監督『エンジェル』(2007年)の主演に抜てきされて以来、『つぐない』(2007年)や『未来を花束にして』(2015年)などの話題作に出演してきた<ロモーラ・ガライ>が演じています。
その素晴らしい業績の陰で、『戦火の馬』(2011年)、『クイーンズ・ギャンビット』(2020年)などの<パトリック・ケネディ>が演じる「エドワード・エイヴリング」への苦悩に満ちた愛と、政治的信念の狭間で引き裂かれていく姿も描かれ。アメリカのパンクロック・バンド、ダウンタウン・ボーイズによるカバー曲『インターナショナル』も登場し、クラシック✕パンクロックの音楽が紡ぎだす本作の魅力が垣間見える予告編となっています。