探査機「はやぶさ2」新任務へ@宇宙航空研究開発機構
12月
6日
想定をはるかに超える長旅で、主力のイオンエンジンの推進力が尽きることから帰還はせず、片道だけの航路となります。
小惑星「1998KY26」は直径約30メートルで、既に探査した小惑星「リュウグウ」の約30分の1。高速で自転しながら、主に地球と火星の間を通る軌道で太陽の周りを回っています。直径100メートル未満の天体を間近で観測するのは世界初になります。
「リュウグウ」と同様に有機物や水を含むタイプの小惑星とみられ、比較できれば科学的な意義が期待できます。試料を収めるカプセルは既に切り離したため、試料は採取しませんが、着地を試みる可能性があるようです。
この程度の大きさの小惑星は、数百年に1回の頻度で地球に衝突しており、強度などを調べることで、被害を軽減させる対策に役立つとしています。