『僕の帰る場所』 (2017年)で知られる<藤元明緒>(32)の新作映画『海辺の彼女たち』(英題:Along the Sea)が、第68回サンセバスチャン映画祭の新人監督部門に選出されています。サンセバスチャン映画祭新人監督部門(New Directors Section)は1985年(第33回)に創設され、2作目までの監督が賞を競いあうコンペティション部門です。同部門の過去出品作である<高橋陽一郎>監督『水の中の八月』(1998年)、<濱口竜介>監督 『PASSION』(2008年)、<砂田麻美>監督『エンディングノート』(2011年)、<奥山大史>監督『僕はイエス様が嫌い』(2018)、<土井康一>監督『よあけの焚き火』(2019年)に次いで、6人目の日本人監督のノミネートとなります。
日本・ベトナムが共同製作した本作は、よりよい生活を求め、技能実習生として来日したベトナム人女性労働者たちの苦悩を描く作品です。不当な扱いを受けた職場から逃れた彼女たちは、ブローカーを頼りに新たな職を求めて雪降る港町にたどり着きます。
<藤元>が脚本も担当した長編2作目となる今作では、『僕の帰る場所』の制作チームが再び結集。前作に続き日本に住む移民に焦点を当て、当事者やその関係者たちへの入念な取材のもと、2020年2月に青森県・外ヶ浜町で1カ月間の撮影が行われました。
第68回サンセバスチャン映画祭は、9月18日から26日にかけてスペイン・バスク地方で開催されます。『海辺の彼女たち』の日本での上映は、2021年に公開予定です。
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