新型コロナウイルス@メルボルン・2度目のロックダウン
7月
12日
日本政府は豪州やニュージーランドなど4カ国からビジネス関係者の入国を認める方向で調整を進めていますが、感染拡大が続けば計画に変更が出る可能性も出てきます。
オーストラリアは3月下旬から新型コロナの感染対策のため全土で都市封鎖を実施していましたが、経済への悪影響や患者数の増加が頭打ちになりつつあったことから制限措置の緩和を始めていましたが、メルボルンを抱える南東部ビクトリア州では6月下旬から患者の増加が続き、7月7日に同州として過去最高となる「191人」の感染者が確認されたことから、州政府は8日深夜から都市封鎖を発動しました。
新たな都市封鎖は6週間続く見通しで、食品の買い出しや通院などを除く外出が原則禁止されました。1度目の都市封鎖の緩和で営業を再開していたレストランやカフェも、再び持ち帰りや配達のみの営業となっています。
新型コロナと季節変動の関係は明確ではなく、世界保健機関(WHO)も「(冬場に)ウイルスがより積極的に行動することを示すデータはない」としています。一方、豪シドニー大は6月、湿度が1%低下すると新型コロナの症例数は6%増加するとの研究結果を発表。同大研究チーム(公衆衛生学)は「冬の時期は新型コロナの時期、と考える必要がある」と分析しています。