「スーパーフレア」の観測に成功@京都大付属岡山天文台「せいめい」
7月
10日
成功したのは、同大大学院の<野上大作准>教授や、博士課程3年<行方宏介。さん(27)らの研究チーム。昨年3月22日夜から、スーパーフレアが比較的多く発生することで知られる「しし座AD星」に望遠鏡を向け、太陽フレアの観測によく用いられる波長の光(Hα線)を測定。23日午前1時33分ごろ、光の明るさや波長の幅が突然大きくなったのをとらえています。
観測結果を、他大学の観測施設のデータと合わせて解析。太陽フレアと同じように短時間で大量の加速された電子が放出されたことや、最大級の太陽フレアの約20倍で水爆約10億個分に相当する巨大なエネルギーが発生したことが分かりました。「スーパーフレア」が太陽で起きる可能性、地球などの惑星に与える影響を探る上でも貴重な成果になるといいます。
「せいめい」は、2018年7月に完成し、昨年2月に観測を開始しています。恒星フレアを観測したのは初めてで、今回の成果は10日に日本天文学会の国際学術誌にオンライン掲載されます。