米国1日で4万人越える感染者@新型コロナウイルス
6月
28日
感染急増を受けて、米政府の新型コロナ対策本部長を務める<ペンス>副大統領は26日、対策本部として約2カ月ぶりに記者会見を開き、「(前回に感染が急拡大した)2カ月前と比べ、状況ははるかに改善している」と強調、「第2波」の懸念払拭に努めました。全50州のうち16州で感染者が増えていることを認めましたが、34州は安定しているとの認識を示しています。
しかし、多くの州では感染者だけでなく、入院患者も増加しています。テキサス州の最大都市ヒューストンでは集中治療室(ICU)の受け入れ態勢が限界に近づいているといいます。感染拡大の「危険水域」とされる検査での陽性率が10%を超えたことを受け、同州の<アボット>知事は26日、「バーでの密集を含む特定の活動に原因があるのは明らかだ」と指摘。バーの営業休止と、飲食店の客の数を50%に制限する知事令を出しました。
フロリダ州も26日、1日当たりの感染者数が8900人を超えたと発表し、過去最多を更新。バーなどでの酒類提供を禁止しました。他に西部のニューメキシコ、アリゾナなども規制緩和の中止や延期を表明しています。
感染者数の増加を受けて、26日の米株式相場は大幅に反落しています。ダウ工業株30種平均は前日比730ドル05セント(2.8%)安の2万5015ドル55セントと5月26日以来、1カ月ぶりの安値で終えています。米国で新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多となるなか、米経済の正常化が遅れるとの懸念から、ハイテクや銀行など景気敏感株を中心に売りが膨らんだようです。