ひげ状の鉄の結晶@小惑星「イトカワ」
3月
16日
結晶は微粒子に含まれる硫化鉄の表面にあり、長さは1千分の3ミリ程度。動物のひげのような形で、何本も延びている。このような結晶が地球上で見つかったことはないといいます。
大気のない小惑星は、強い太陽風にさらされています。鉄と硫黄の化合物である硫化鉄に太陽風が当たり、太陽風が運んだ水素が硫黄と反応して硫化水素ガスが発生。残った鉄が、揮発するガスで少しずつ運ばれ、500~1000年かけてひげ状に成長したのではないかと研究チームは観ています。