冬の夜空に赤く輝くオリオン座の「ベテルギウス」が、この数カ月間で急激にその明るさを失っているとする観測結果がこのほど発表されています。天文学者らは超新星爆発を起こす前触れの可能性があると指摘しているようです。
「ベテルギウス」の明るさが10月以降著しく低下しているようです。現在は通常時の2.5分の1程度の明るさで、夜空の星の中で23番目前後の順位に下がっています。一時期は9番目に明るい星でした。
「ベテルギウス」を1980年から継続的に観測していますが、過去50年間でこれほど急激に暗くなったことはないため、何か尋常でない事態が起きようとしている可能性があると考えられています。
「ベテルギウス」は地球からの距離が約700光年と、太陽系を含む銀河系の中でかなり近くにある恒星の1つ。誕生から900万年ほどが経過しているとされています。通常、このサイズの星が1000万年を超えて存在し続けることはなく、今後20万~30万年の間に超新星爆発を起こしてその一生を終えるとかんがえられていまsy。
これまでにも「ベテルギウス」は一定の周期で明るさを変えていましたが、今回は過去数年と比べ劇的なペースで輝きを失っているようです。数学モデルに従えば来月半ばには暗くなる周期が終了するものの、再び明るくなるかどうかは必ずしも断定できません。
実際に超新星爆発が起きれば、昼でも肉眼で見えるくらいの明るさになるとか。そのときは赤かった「ベテルギウス」が青い光となって3~4カ月輝き続けます。完全に消えるまでには、およそ1年かかるとみられています。
爆発で地球の生命に直接危険が及ぶことはありませんが、放射された紫外線が大気中のオゾン層を破壊する可能性があります。
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