ライオンのミイラ@カイロの南サッカラの古代遺跡
11月
24日
エジプトの<アナニ考古相>は23日、首都カイロの南にあるサッカラで会見し、エジプトの調査隊が、猫の神を祭っていたおよそ2600年前の神殿跡から多数の動物のミイラや像を発見したと発表しました。いずれも紀元前7~6世紀ごろの古代エジプト第26王朝時代のものとみられています。
見つかったミイラのうち2体はエックス線などによる調査の結果、生後6か月から8か月のメスのライオンのミイラである可能性が高いことが分かったということです。
この場所では、これまでも多数の猫のミイラが出土していますが、エジプトでライオンのミイラが見つかったのは初めてだということです。
ミイラが見つかった神殿がつくられた時代はライオンの神が強い力の象徴として広く信仰されていたということで、ミイラを調査することで当時の宗教的な慣習などが明らかになると期待されています。
<アナニ>考古相は「今回見つかった出土品は数百に上っている。博物館を発見したようなものだ」と述べ、日本の支援でカイロ近郊のギザで建設中の「大エジプト博物館」などの新たな博物館の開館を前に観光に弾みがつくことに期待を示しました。