藤原宮跡から見つかった「大極殿」後方の回廊跡
(四隅の関係者に囲まれた部分)(画像:奈良県橿原市)
奈良県橿原市の藤原宮(694~710年)跡で、天皇が政務や儀式を行った「大極殿」の後方で、東西方向の回廊跡を発見したと、奈良文化財研究所が3日発表しています。
大極殿後方を回廊で仕切る構造は、ほかの宮では確認されておらず「未知の回廊」といい、同研究所は「宮殿中枢部の変遷を考える上で重要」としています。
藤原宮より前に造営された前期難波宮(大阪市、7世紀半ば)では、藤原宮の大極殿に相当する「内裏前殿」の後方に内裏を区切るように配置された建物があり、藤原宮は前期難波宮の影響を受けた可能性があるといいます。
調査では大極殿の北東部に、柱を据える礎石の痕跡を11カ所確認しています。
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