<グーグルロゴ>(112)「ワールド・ワイド・ウェブ誕生30年」
3月
12日
複数のテキストを相互に関連付け、結び付ける仕組みを「ハイパーテキスト:Hypertext」と言います。「ハイパーテキスト」は、普通のテキストを「超える:Hyper」テキストという意味で名付けられました。それが、相互に関連を持ちつつ「世界:World」に「広がる:Wide」様子が「クモの巣:Web」を連想させることから、「World Wide Web」と名付けられました。
このテキスト同士を相互に結びつける構想は、1940年代のデジタルの電子計算機(コンピューター)の登場の頃からありました。それが実際に行われはじめたのは、アメリカの<テッド・ネルソン>(1937年6月17日~)さんが始めた「ザナドゥ計画:Project Xanadu」です。世界最初のハイパーテキスト開発プロジェクトとして、1960年にスタートました。
また、スイスの素粒子物理学の研究所「CERN:セルン:欧州原子核研究機構」でも、コンピューターの研究が進んでいました。「ザナドゥ計画」の構想を受けて、「1989年3月12日」に、「CERN」の科学者<ティム・バーナーズ=リー>「1955年6月8日~)さんが、「Information Management:エー Proposal」(情報管理:提案)という文書を同僚に配布します。内容は「CERN」の研究で得た膨大なデータを、すべてのコンピューターからアクセスできるようにすれば、より便利になるのではないかというものでした。
同僚の<ロバート・カイリュー>さんの協力を得て、翌年の「1990年11月12日」、提案を技術的に進化させた「World Wide Web:Proposal for a HyperText Project:ハイパーテキスト提案」という提案書が作成され、ここで初めて「World Wide Web」の言葉が使われました。
Web上の住所にあたる「URL:Uniform Resource Locator」の提案を行ったのも、<ティム・バーナーズ=リー>さんです。このシステムが広がり、現在のWebを始めとするネットワークシステムの基礎となりました。
<ティム・バーナーズ=リー>さんが、「www」の最初の構想「Information Management:エー Proposal」(情報管理:提案)を行ったのが「1989年3月12日」であり、この日から30周年ということで<グーグルロゴ>が変更されています。