「華南トラ」のDNA・ロケットで宇宙へ@中国
12月
26日
打ち上げは、北西部の酒泉衛星発射センターで行われました。DNAを載せたロケット「長征11号」は22日午前8時すぎ、高度約1000キロの軌道に乗っています。広州動物園によると、環境変動の影響を受けない低温、真空の宇宙空間で、遺伝情報の安定保管を図ることが狙いといいます。
「華南トラ」は中国特有のトラの亜種。すでに野生での個体は絶滅したといわれ、現在は各地の動物園で人工飼育されています。
現在、「華南トラ」はすでに自然界から姿を消したとされ、全世界で確認されている数はパンダよりも少なく、わずか109頭。しかも、この109頭はたった6頭の子孫にあたり、近親での交配が深刻となっています。「華南トラ」の種を保存するため、中国では「華南トラ」の血統図を作成しており、交配のための資料にしているとのこと。