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- 観測衛星「いぶき2号」(2)@宇宙航空研究開発機構
< 「いぶき2号」のイメージ(画像:JAXA) >
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は明日10月29日(月)、温暖化ガス観測衛星 「いぶき2号」 を載せた主力ロケット「H2A」40号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げます。温暖化ガスの排出を宇宙から監視し、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の下で各国が報告する排出量の検証や削減の取り組みに役立てます。
「いぶき2号」は2009年に打ち上げた「いぶき」の後継機。5メートルを超す本体に二酸化炭素(CO2)やメタンを測るセンサーを備える。JAXAと環境省、国立環境研究所が共同で開発し、三菱電機が製造した。衛星の開発費は215億円。
先代の「いぶき」からCO2やメタンの観測精度を高めた。500キロメートル四方でCO2は0.5PPM(PPMは100万分の1)、メタンは5PPB(PPBは10億分の1)の精度で分かります。先代に比べて、CO2で8倍、メタンで7倍の精度になるといいます。
さらに、化石燃料を燃やした際に出る一酸化炭素(CO)も観測できるようにしています。人間の経済活動で排出されたCO2の割合を推定できると期待される。微小粒子状物質(PM2.5)やブラックカーボンの大気中濃度も推定でき、大気汚染の監視に使えます。
パリ協定が定める温暖化対策の目標は国ごとの正確な排出量を知ることが前提で、観測データの蓄積が欠かせない。国ごとの排出量を見積もる際は、宇宙での観測データだけでなく地上や航空機などの観測結果も吟味し、実態とのずれを防ぐ。
「H2A」40号機には、アラブ首長国連邦のドバイ政府宇宙機関の地球観測衛星「ハリーファサット」が相乗りします。
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