『親子の肖像』堂場瞬一(文春文庫)
8月
2日
しかし、刑事の仕事は容赦なく彼を現実の世界にひき戻す。
福原捜一課長や、同期の柴刑事などの気配りに次第に絶望から希望へと気持ちを切り替える<大友>刑事。
一人息子との生活を最優先するために残業の無い「刑事総務課」への異動を願い出でる。だが、大友鉄の刑事としての優秀さを信じる福原捜査一課長は、彼の希望を優先しつつ、なんとか捜査に参加させようと画策します。
「見えない結末」では、刑事総務課へ異動した大友鉄が所轄で起きた事件の特捜本部に行くよう命令される。果たして大友は福原の思いに応えることが出来るのか?