『シャッター・アイランド』デニス・ルヘイン(ハヤカワ文庫)
5月
23日
その島から幼児3人を殺害した母親<レイチェル・ソランド>が脱走したということで、連邦保安官の<テディ・ダニエルズ>は、相棒の<チャック・ホール>と二人で島に乗り込んで捜査に臨みます。
まったく密室から突然消えた<レイチェル>ですが、部屋に暗号らしきメモを残していて、この物語の重要な伏線となっています。
<テディ>は愛妻<ドロレス>を放火にて2年前に亡くした過去を持ち、その犯人<アンドルー・レディス>が、この収容施設にいることを突き止めていて、復讐心を隠しながら自ら捜査に名乗り出て来ました。
医者も看護婦も、また付き添いの人達もが<テディ>の捜査に対して、隠し事をしていると思える状況のなかでの4日間が描かれ、最終日に起こる思わぬどんでん返しで、読者を驚かせる結末が楽しめるサスペンスでした。