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今年の読書(34)『思い出のとき修理します』谷瑞恵(集英社文庫)

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今年の読書(34)『思い出のと...
<明里(あかり>が小学生の夏休みに、母の交通事故のため一ヶ月だけ預けられたおばあちゃんの家は、「ヘヤーサロン由井」という美容院でした。
当時は賑やかだった商店街も、今はシャッター通になり人の通りもなくさびれています。

おばあちゃんと同じ美容師として働いてきた<明里>も28歳になり、失恋の痛手から逃げ出そうとして、偶然にもおばあちゃんの家が貸家に出ているのを知り、引っ越してきます。
斜め向かいには時計店があり、同い年の<飯田秀司(シュウ)>が独立時計師を目指し、元はおじいちゃんのお店だったのを引き継いでいました。
お店の看板には<思い出の時 修理します>とあり、時計の「計」がなぜか抜けているのですが、そのままにしている<シュウ>です。

時間を遡る物語は、『タイムトンネル』や『バックトゥーザフィチャー』などがありますが、<過去は変えられない。でも、修復することはできる>という物語が、連作短篇形式でまとめられています。

もしもあのとき、と考えることは多々あるとおもいますが、その連続の上に今の自分があり時間が流れているのだと分かる、心を癒してくれるくれる一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2013-03-14 22:57

ちょっと系統の違う本でしたね。
たまにはノスタルジックなのもいいのでしょう。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2013-03-15 16:38

メルヘンチックな小説でしたが、連作短編として良くまとまっていました。

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紫
さんからコメント
投稿日 2013-03-15 10:30

装丁に懐かしさと新しさを感じます。

面白そうな本です。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2013-03-15 19:46

本の内容と、よく合った表紙だとおもいます。
なんとなく、続きを読みたくなる短編連作ものでした。

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