《雅羅・/・襍崋〝続・北岳花Ⅰ〟❖ ’24-250 ❖》

ミヤマハナシノブ (深山花忍) ハナシノブ科 (Polemoniaceae)
学名:Polemonium caeruleum subsp. yezoense var. nipponicum
ミヤマハナシノブ (深山花忍); ハナシノブ属

北岳を代表する初夏の花。7月上旬に咲き始める。
右俣コースなど草地に生える。
花は淡青紫色で花冠は2cmほどの漏斗形。
草丈40~50cmの多年草。葉は互生し羽状に深裂する。
小葉は7~9対あり、長さ2~5cm、幅0.3~1.5cm。
花は散房花序につき、花冠は淡青紫色で5深裂する。
花柄や萼の基部に短い腺毛と細毛がある。
萼は3分の2ほど切れ込む。
(北岳・肩の小屋HPより)

北岳登山で多くの登山者が選ぶルート、大樺沢沿いに登るコース。
沢沿いを登る。明るく開放的で花も多い。黙々と登るのだが。。!
二俣が近づくと、天空のお花畑が迎えてくれる。
北岳バットレスの勇壮な姿もお花畑と一体化して素晴らしい。
その景観は、登ってきた疲れを忘れさせてくれる。
お花畑の中に北岳では然程珍しくないが、
清楚な“深山花忍”が顔を見せてくれる。。。!
日本固有種の高山植物、限られた場所でしか見えない。
絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。

《 北岳の希少植物・続Ⅰ〝ミヤマハナシノブ〟 ❖ 1970~/初夏 ❖ 》
“深山花忍”、古風と感じる青紫の清楚な花(箱根湿生花園では毎年見れる)。
ミヤマハナシノブ(深山花忍);
花名の由来は、シダ植物「シノブ」の葉に似ていることからに由。
優美な姿、それ故の宿命か!盗掘で姿を消しつつあった。
30年以上も前のことだが、盗掘者(5名グループ)が送検された。
罰金刑であったが、其の数人が園芸店をいまでも開業している。
絶滅危惧種の販売、一寸ひっかかる。
北アルプスでは希少で清水岳(しょうずだけ)で探すのに苦労したものだ。
今では、普通の登山でみれる花だ。それ故、さらなる盗掘が心配だ。
紙のように薄い花冠、空色というにふさわしい明るい青。
「はなしのぶ」という名にふさわしい可憐な花。
北岳に、清水岳に、今一度訪ねたい。
真夏の花々を書いたが、この〝ミヤマハナシノブ〟は、外せない。

「令和陸年(皇紀2684年)9月6日、記」


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