《雅羅・/・襍〝備忘録24-29〟❖ ’24-268 ❖》

ツクバトリカブト(筑波鳥兜) ... ツクバトリカブト(筑波鳥兜) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Aconitum japonicum Thunb. subsp. maritimum
(Tamura et Namba) Kadota var. maritimum 
(A. momosei, A. rectissimum, A. tsukubense)  
ツクバトリカブト(筑波鳥兜);... ツクバトリカブト(筑波鳥兜);
東北地方~関東地方の太平洋側、長野県に自生地がある。
鳥兜の名は、花の形が舞楽用鳳凰の頭を形どった冠に似ており、
筑波山で発見されたのでツクバの名を冠した。
トリカブト類は言わずと知れた全草が猛毒な植物。
特に塊根の毒性が強く、古くは毒矢の材料として利用された。
一方では薬用としても用いられてきた。
変異が大きく、また交雑しやすいので分類が難しい。
関東地方の低地~丘陵地では主に本種が見られる。
北限は青森県南部。
塊根は円錐形~紡錘状円錐形。
栄養繁殖体(子根)を残すが母根は1年で枯れて消失する。
そのことで、擬似1年草といわれている。
茎は草原では直立、林縁では斜上... 茎は草原では直立、林縁では斜上または先端部が曲がり高さ0.6-1.5mになる。
茎は下部を除いて屈毛がある。
葉は互生、中部の茎葉はやや厚く、長さ幅とも9-20cmで3全~深裂。
側裂片はさらに2中裂するがしばしば2深裂する。
それ故、初めから5裂しているように見えるものもある。
各裂片には浅裂状の粗い鋸歯があり、
鋸歯は長楕円状卵形で鋭頭またはやや鈍頭。
両面と葉柄に屈毛がある。
花序は散房状で花柄に屈毛があり、花は上から咲いていく。
花は青紫色、長さ3-4cmで外面に屈毛がある。
萼片は5個あって花弁状。頂萼片は僧帽形で嘴はやや短い。
2個の側萼片はほぼ円形~倒卵形、2個の下萼片は楕円形~長楕円形。
花弁は2個で頂萼片の内側に隠れ、身部の中程で長い柄につきイの字形になる。
柄の付着点より先は距となって蜜を出す。距は短く太い。
雄蕊は開出毛があって多数。雌蕊は5-4個で無毛。
果実は袋果で花柱は果時にも残る。
種子は多数で鱗片状の横ひだがある。花期:8-10月


《 里緑地(里山)の秋花〝筑波鳥兜〟 ❖ 9月~10月上旬 ❖  》
**神奈川県植物誌** (3b... **神奈川県植物誌**
(3b)ツクバトリカブト Aconitum japonicum Thunb. subsp. maritimum (Tamura & Namba) Kadota
茎は直立または斜上する.葉は輪郭が 5 角形,3 全裂~3 深裂し,
左右裂片の欠刻が深いため葉身が 5 裂したかのように見えるものもある.
葉形の変異の幅は広いが,ヤマトリカブトと比較すると,
鋸歯は粗く,鋸歯先端の突出が顕著な傾向にある.
花柄には全面に粗面屈毛が生える.
花冠のかぶとは僧帽形,嘴が長い.
雌しべは無毛,稀に粗面屈毛が背軸側にまばらに生える.
雄しべはふつう粗面開出毛が密生するが,ときに無毛となる.
本州(関東地方~中部地方)に分布.
県内では主として東部の海寄りの丘陵地に分布する.
神奈川県が分布の南限にあたる.

里山緑地や山間林縁の明るい草地に生える多年草で日本固有種。
トリカブトと言うのはトリカブト属の総称。
名の由来の鳥兜とは、
神社祭礼にあるサルタヒコノミコト(猿田彦命)が被っている頭巾。
又、全草猛毒と言えば、食中毒。
植物での食中毒、危険度ではイヌサフラン(コルチカム)が一番。
スイセン(水仙)も毒性が強い。
横須賀市追浜の鷹取山は、ツクバ... 横須賀市追浜の鷹取山は、ツクバトリカブトの観察場所。
思い出すと親たちとニリンソウを食材として摘みに行った。
そんなおりトリカブトの若葉との見分け方を教わった。
ニリンソウは白い花を付ける。白い花を確認して摘む、と。


「令和陸年(皇紀2684年)9月24日、記」
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