《雅羅・/・襍〝備忘録24-33〟❖ ’24-272 ❖》

タヌキマメ(狸豆) キク科(F... タヌキマメ(狸豆) キク科(Fabaceae)    
学名:Crotalaria sessiliflora L.  
タヌキマメ・・・・なるほど! ... タヌキマメ・・・・なるほど! 
一度聞いたら忘れない植物の1つ。
まるっこい苞がタヌキの姿と言うか、
毛深い容姿が、狸を連想できる。
元々は、栽培種だったが野性化した。
荒れ地などで見かけることがある。
本州から沖縄まで分布する一年生草本。
夏から秋に、結構美しい花を咲かせる。
茎はふつう枝を出さずに直立し高さ20-70cm。
上向きの伏毛があり、全体に褐色の長毛が多い。
葉はマメ科では珍しく単状複葉(1小葉)。
無柄で互生し、長さ4-10cm、幅0.3-1cm、
線形~狭長卵形で鋭頭。
表面は脈上以外は無毛で裏面は褐色の伏毛が密生。
托葉は長さ約4mmの線形。
茎頂に長さ5~10mmの総状花序を出し、
青紫色で長さ約1cmの蝶形花を2-10個につけ、
茎頂の総状花序に花が多数つく。
旗弁は幅7~10㎜の円形。
下から上にほぼ1個ずつ順次咲き、結実していく。
花は午後に開き、夕方にしぼむ。
翼弁と竜骨弁はほぼ同長。雄蕊は単体10個。
子房は無毛。苞は長さ5-8mmの線形。
萼は褐色の長毛が密生してよく目立ち、
上下2深裂して、上裂片は2裂、下裂片は3裂。
豆果は長さ1~1.5㎝の長楕円形、種子が10~15個入る。
豆果は長さ1~1.5cmの長楕円形で萼に被われ無毛.
熟すと2片に裂開して種子を飛ばす。種子は腎形で4~30個。


《  里地の秋花〝狸豆〟 ❖ 9月 ❖  》
*神奈川県植物誌** (1)タ... *神奈川県植物誌**
(1)タヌキマメ Crotalaria sessiliflora L.
1 年草.茎は直立して 6~70cm に達し,葉は線形で 1 小葉.
7~9 月に開花し,茎の先に青紫色の花を総状につける.
萼は花後に伸びて,豆果をおおう.
豆果は長さ 12mm 前後で,熟して裂開する.
本州,四国,九州,琉球;朝鮮,中国,
東南アジアに分布する.草地や路傍に生える.
県内では横浜市青葉区と栄区の 2 例のみであるが,
ともに失われており,『神 RDB06』では絶滅とされた.
今回,大磯で確認された.
標本:横浜市青葉区あざみ野 3 丁目 1985.9.7 北川淑子 KPM-NA1047435;
横浜市栄区中野町 1998.9.13 山下敏夫YCB422040;
大磯町高麗山 2010.11.7 鈴木照夫 YCB432629.
*      *      *
花名は、大きく膨らんだ萼が淡褐色の長毛に被われている。
そんな様子を狸の体または尻尾、睾丸に見立てたと云われる。
又、花を正面から見た姿がタヌキの顔を連想させるからとも。
眺めていると面白くも可笑しい連想出てくる花である。


「令和陸年(皇紀2684年)9月28日、記」


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