12月
25日,
2024年
《 雅羅・/・襍感〝X'mas〟❖ ’24-360 ❖ 》
12月
24日,
2024年
《 雅羅・/・〝2024/12/24〟❖ ’24-359 ❖ 》
12月
21日,
2024年
《 雅羅・/・〝旅先で観た実〟❖ ’24-356 ❖ 》
学名:Pseudocydonia sinensis (Thouin) C.K.Schneid.
Chaenomeles sinensis (Thouin) Koehne.
別名:カラナシ、キボケ。
カリン(花梨、榠樝);カリン属 落葉低木~小高木。
カリンは香りは良いが生食は不適で果実を焼酎漬とか蜂蜜に漬けたりする。
果実を採ってから放置し、追熟して香りが強くなってから漬け込むのが良い。
普通、街路樹には観ないが公園等で見ることがある。
小枝は紫赤色、円柱形、刺はなく初め軟毛があるが無毛になり淡色の皮目がある。
蕾は紫褐色、無毛、先は鈍い。
葉は互生し、葉身は倒卵状楕円形。基部は丸く、縁には細かい鋸歯がある。
表面は無毛で光沢がある。裏面は葉脈に沿って軟毛がある。
雌雄同株、両性花。4~5月に、短枝の先に、淡紅色の花がひとつずつ咲く。
10月には黄色く熟しナシ状果で芳香があり黄色~暗黄色で狭惰円形の木質。
果実は、硬く酸味が強いが、鎮咳の薬用にもなる。
成熟した果実を湯通しをした後輪切りにして乾燥させ使用する。
*
先の公園で観たカリンは、其の場の雰囲気にぴったりだった。
12月
20日,
2024年
《 雅羅・/・〝泉の森の樹〟❖ ’24-355 ❖ 》

学名:Citrus natsudaidai Hayata
Citrus aurantium 'Natsudaidai'
別名:ナツカン(夏柑)、ナツダイダイ(夏橙)
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山口県は、関東人からすると遠い場所って感じる県。
未だ訪れたことのない場所がある。
萩の人々を救った、ナツミカン原樹。
山口県長門市に大日比と言うところがあり、
ここはナツミカン(夏蜜柑)の発祥の地に由。
江戸時代、海岸に流れ着いた柑橘類の種を植えた人があった。
今の夏蜜柑樹で、この柑橘類は幕末の萩の名物となった。
維新後に萩の重要な産物となっていった。
廃藩置県で禄を失った萩の武士たちの窮状を救った。
夏蜜柑発祥の樹は「大日比ナツミカン原樹」と呼ばれ現存している。

江戸期、安政年間(1772~1780年)の出来事である。
山口県長門市のこの海岸には南の方から対馬暖流が流れ込み、
柑橘類も生育できる温暖な気候の地域。
長い間、其の当時の原木が民家の庭に現存することが凄い。
夏蜜柑は、今の時代、極普通に栽培もされている。
吉田松陰も庭に植えていた由。
萩の名物として「萩橙(はぎだいだい)」とも呼ばれたとある。
ナツミカン原樹は昭和2年(1927年)に国の史跡及び天然記念物に指定され、
石柱や掲示版が建てられ、大切に管理されている。
だが、樹齢200年を越すナツミカン原樹は、老化が激しい。
ナツミカン(夏蜜柑)の花は真っ白な五弁の清楚な花。

夏蜜柑に対する県の思い入れも大したものだ。
道路のガードレールの色を夏蜜柑の橙色にした。
昭和38年の山口国体の際に、国道、県道のガードレールを橙色に塗り替えた。
ナツミカン(夏蜜柑)は萩藩・明治維新以来、萩の人々の象徴的存在。
夏蜜柑原樹の隣の土地には次世代の夏蜜柑原樹が育っている。
掲示板に「長門ナツミカン物語」とある。
「私は隣の原樹と全く同じDNAを持つナツミカンです。
原樹に万が一のことがあってはいけないとの思いから私がそだてられたのです。
ある日、当時の橋本県知事から「山口県萩柑きつ試験場」に、
大日比ナツミカン原樹が弱っているので守ってほしいとの電話がありました。
その後、昭和56年に山口県萩柑きつ試験場の方によって
隣の原樹の枝の一部が切り取られ、
試験場内の一角に植えられ今日まで大切に育てられて来ました。
平成20年3月末で試験場が閉鎖されたのを機に、
生まれ故郷の長門市大日比に帰ってきました。」
* * *
我々、植物愛好者は、以上のような貴重な植物と同様に、
日々見て接している植物にも丁寧に接したい。
自然・植物は、我々に色々と暗示を見せる。
雑草と呼び足蹴にしてる植物も生きている、といたわりたい。
雑の旧字体は「襍」と書く。
衣を集める、である。字体に感慨をもつ。
「令和陸年(皇紀2684年)12月20日」
12月
19日,
2024年
《 雅羅・/・〝泉の森の樹〟❖ ’24-354 ❖ 》
フサザクラ(総桜、房桜)フサザクラ科(Eupteleaceae)フサザクラ属
学名:Euptelea polyandra Sieb. et Zucc.
別名: タニグワ、サワグワ、ヤマグワ、
ナナカマド、ナナカマス、メメスギ
フサザクラ(総桜、房桜);フサザクラ属
3月中旬には満開を迎えるようで桜の開花より少し早い。
科・属を知ると、じつに珍しい、単独種。楓の花に近い様に映る。
萼や花弁が無く沢山の雄蕊と幾つかの雌蕊が垂れ下がる。
花は暗い赤色で、果実もカエデの翼果に似ている。
自生分布は、北海道を除く日本各地と、報告がある。
山の谷間で見ることが多い由。
落葉樹で、西日本の谷筋や山間の路傍、崩落地などに多い。
日本国内では、同科に属するのは本種のみで「一属一種」の木。
フサザクラの開花は3月下旬~4月。葉に先立って咲く。
葉は円形あるいは楕円形で先端が極端に突出する。
縁のギザギザが不規則であることが特徴。
*
泉の森内でフサザクラを確認していない(私)。
森を調査している方に教えていただいた。
探索力の凄さ、眼識の鋭さ・・・而して教示。
調査者の “かがみ” 。感謝しかない。
単に見て回っているだけって!!反省した。
老人ボケ防止に気合を入れたい。
来春には、花がつく事を希したい。楽しみ。
「令和陸年(皇紀2684年)12月19日」
12月
18日,
2024年
《 雅羅・/・〝備忘録 24-70〟❖ ’24-353 ❖ 》

学名:Kandelia obovata
別名:リュウキュウコウガイ(琉球笄)。
和名の由来は、オヒルギ(雄ヒルギ)に対するメヒルギ(雌ヒルギ)の意味で、
本種の胎生種子が親植物上で発芽した幼根の太さが、
オヒルギよりも細く女性的であることに由来する。
マングローブ林ではやや陸側に生育するヒルギ科の常緑木本であり、
薩摩半島以南に分布している。
盆栽のように樹形が美しく整い耐寒性に優れているのが特徴で、
沖縄本島や奄美大島では板状をした大きな根を張る巨木も生育している。
この樹も是非にも見に行きたい!!
「令和陸年(皇紀2684年)12月18日」
12月
17日,
2024年
《 雅羅・/・〝備忘録 24-69〟❖ ’24-352 ❖ 》

学名:Rhizophora stylosa Griff.
別名:オオバヒルギ(大葉蛭木、大葉漂木)、シロバナヒルギ(白花蛭木、白花漂木)。
マングローブの代表的樹木のヤエヤマヒルギ。
タコ足に伸びる根が特徴的。
日本では分布範囲が、沖縄本島がヤエヤマヒルギの北限。
本島内でもごく限られた所に生育している由。
植栽によって、現在では本島内でも見られるようになった。
のいくつかのエリアで見ることができます。東村慶佐次川が自生としては北限です。
樹高は、高木に入り日本では最大で10mくらいになる。

木が倒れないように柱で支えているような所から支柱根(しちゅうこん)。
タコの足のように面白い形で伸び、かなり複雑に生えている。
根という柱で立っているより、伸びた根が地面を掴み引いている。
ひっぱり根という役割のほうが正しいとも言われる。
根は呼吸根で、地上に露出した根で呼吸(ガス交換)を行っている。
このような気根を特に呼吸根と呼ぶ由。
ヤエヤマヒルギの根には葉緑素が含まれていて、光合成をしている由。
生きるための知恵が見れる、とメモがある。凄いって感じる。
開花時期は春から夏、4つの萼片で花弁は白色。
是非にも見に行きたい!!
「令和陸年(皇紀2684年)12月17日」