モモイロヒルザキツキミソウ(桃色昼咲き月見草) アカバナ科(Onagraceae) 学名:Oenothera speciosa var. childsii 別名: ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草) 学名で“Oenothera speciosa”と言われるのはヒルザキツキミソウ(花色・白) アカバナ科マツヨイグサ属; 北アメリカ原産の帰化植物。 全体に白色の短毛を密生し、横に走る根茎から多数の茎を出して群生する。 茎はよく分岐して高さ60cm位になる。 葉は細い披針形~線形で、波状の鋸歯があり、短い柄で互生する。 淡桃色~白色、直径5cmほどの4弁花を茎の上部にやや総状につける。 8本の雄蕊と、先端が十字型をした雌蕊がある。花期は5~7月。 7月3日誌「6/18西伊豆・松崎」
ニワゼキショウ(庭石菖) アヤメ科(Iridaceae) 学名:Sisyrinchium atlanticum Bicknell 北アメリカ原産の帰化植物で、日当たりのよい道端や芝生の中に見られ高さ10-20cmの多年草。 茎は扁平で、葉は線形をしており、基部は茎を抱く。 茎の頂に、へら形の2つの苞から散形状に2-5個の黄紫色の花を咲かす。 花被片は青紫色、紅紫色または白紫色で、紫色の筋があり、中心部は黄色。 6枚の花被片はほぼ同形。花被片の下部と子房は腺毛がある。 果実はさく果、球形で光沢があり紫褐色約3~4mm、花期は5~6月。 7月2日誌「6/14座間市・谷戸山公園」
ムラサキシキブ(紫式部) シソ科(Lamiaceae/Labiatae)ムラサキシキブ属 Callicarpa 学名:Callicarpa japonica Thunb. ex Murray var. japonica 別名;ミムラサキ, コメゴメ 庭木として栽培され(園芸種)ムラサキシキブと呼ばれるのは、コムラサキ。 ムラサキシキブは山野に生える落葉低木。淡紅色の小さな花をつける。 果実は11月に、直径 4mm程の球形で光沢のある赤紫色に熟す。 名前の由来; 紫の実が敷きつめられた「紫敷き実(しきみ)」か「紫茂実(しげみ)」から。 「北海道~九州の山野に生え、高さ2~3m。樹皮は灰褐色で、若枝は星状毛があるが、のちに無毛。 皮目は楕円形でやや多い。葉は対生し、長さ6~13cm、幅2.5~6cmの楕円形~長楕円形。 先は尾状に尖り、基部は狭いくさび形。縁には細かい鋸歯。両面とも無毛。 裏面には淡褐色の腺点が散在する。葉柄は長さ2~7mm。葉腋から集散花序を出して、紅紫色の花を多数つける。 花冠は長さ3~5mmの筒状で先は4裂し、裂片は平開する。 雄しべ4個、雌しべ1個。果実は核果で、直径3mmほどの球形で紫色に熟す。 核は4個入り、長さ約2mm。花期は6~8月。 冬芽は、裸芽。紡錘形で長さ2~5mmの柄がある。葉痕は円形~半円形、維管束痕は1個で突出。」 良くく似た仲間にヤブムラサキがある。 自然分布: 北海道・本州・四国・九州 7月1日誌「6/14座間市・谷戸山公園」
ナンテン(南天) メギ科(Berberidaceae) 学名:Nandina domestica ナンテンの花が咲くのは梅雨の頃。 雨で花粉が流れてしまうと実が付かなくなる。 それ故か、軒下などに植える風習がある。 野生化した南天は実がまばら、自然は厳しい。 6月30日誌「6/14座間市・谷戸山公園」
**農林水産省、品種登録** ミセスクミコ【ミセスクミコ】(観賞樹) 登録番号・第1612号、 登録年月日;1988年 3月 5日 農林水産植物の種類 あじさい 登録品種の名称及びその読み ミセスクミコ(よみ:ミセスクミコ) 品種登録の有効期限 18 年、 育成者権の消滅日 2000年 3月 6日 品種登録者の名称 坂本正次、 品種登録者の住所 群馬県勢田郡黒保根村大字下田沢2822番地の10 登録品種の育成をした者の氏名 坂本正次 * * * * * 植物を登録すると、著作権と同様の権利が生ずる。 上記は、アジサイの園芸種で人気のある「ミセスクミコ」の内容。 かつて「ほんあじさい」として、今の手毬系は日本で作られた。 それが、西欧に渡り「セイヨウアジサイ」と総体的に呼ばれ品種改良!!された。 「ホンアジサイ」も園芸種、其の祖先は、ガクアジサイだ。 今やテマリ系が、一般的・普通のアジサイなってしまった感がある。 万葉の時代から1000年以上の伝わってきた不人気のアジサイ。 江戸時代には「ユウレイバナ」等と呼ばれていたようである。 長い年月を経て、昭和20年代ころか?北鎌倉の「明月院」の庭に植えられた「せいようあじさい」。 人気が出て、全国に広がった。「明月院」は俗に「アジサイ寺」とも呼ばれている。 花弁に見えるのは「装飾花」、飾りで役立たない(観賞的)。 ほとんどが装飾花になっている「ホンアジサイ系」アジサイ。 真の花は<手まり>の中にある。花を裏返すと、装飾花のかげに、真の花が小さく見える。 「あじさいの開花日とは、標本木でこの真の花(両性花)が2~3輪咲いた状態となった最初の日を言う。」 気象庁はアジサイの開花日を観測し発表している。桜同様に。 そんな、改良品種のあじさいが、里山に植えられ暫くすると、色変化、形状変化が見られる。 そして・・・やがては自生種同様に強くおおきくなっていくのである。 6月29日誌「6/14座間市・谷戸山公園」
ヤマホタルブクロ(山螢袋) キキョウ科(Campanulaceae) 学名:Campanula punctata Lam. var. hondoensis (Kitam.) Ohwi 特徴; 全体にあらい毛があり、萼裂片は狭3角形、花冠は紅紫色で種子に狭い翼をもつ。 「研究者ノート」(筑波大・松本定、中野好基) 『ホタルブクロにマルハナバチがやってきます。 先にオシベが熟し、次にメシベの柱頭が開くときにはちぢれているので、自花受粉しない仕組みになっています。 蜜のある奥の部屋の入り口は狭く、この蜂は口吻を伸ばして吸うため、花粉が体毛に付いて送粉されます。 大島を除く伊豆七島に小型の花のシマホタルブクロが見られるのは、大型のマルハナバチは分布せず、 小型のハチや自家受粉によって種子繁殖を行うためのようです。 本土の海岸付近には淡紅色~白花のホタルブクロが、標高が高くなるにつれ赤紫色のヤマホタルブクロが多く見られます。 両者の区別点は、前者にはガク裂片の間に反り返る付属体があるが、後者には無いことです。 近年、伊豆下田市須崎には 葉が厚く光沢があって毛がほとんど無い白花のハマホタルブクロとソナレヤマホタルブクロが報告され、 計5変種とも園内に植栽されたため中間形が生じています。 現場の目 名の由来は子供たちが捕まえたホタルをこの花で包んだことによるが、 そうして家に持ち帰ってホタルを蚊帳の中に放したのでしょう。 ホタル自らがこの袋状の花に入り込む意味ではなさそうです。 ホタルブクロは種子でも繁殖するが、つる枝で旺盛に増えます。 庭に2-3株植えると3-4年後にはホタルブクロで埋め尽くされます。』 自然分布 本州(東北地方南部-近畿地方東部)の山地に分布。 6月28日誌「6/14座間市・谷戸山公園」
梅雨とアジサイの花、そして色の感じで雰囲気も変わる。 アジサイの「色」ではっきりとしているのは、 アントシアニンという色素に金属のアルミニウムが関係して青色花になること。 昔から言われている酸性の土壌では藍色になり、 アルカリの土壌では紅くなると言うことは間違いなさそうだ。 日本の多くの土壌中にはアルミニウムがたくさん含まれている由。 土壌が酸性だとアルミニウムは植物に吸収できる形になるが、 アルカリ性だと水に溶けないので吸収できない。 酸性でアルミニウムが多い土壌では植物の生長は妨げられる。 が、アジサイは沢山アルミニウムを吸収できる植物だとか!! 生育障害も起こさない。昔の人の経験則?観察ってすごい。 「集まった藍色の花」の意味で、集めるの意の「あづ」に「真藍(さあい)」、 で「アヅサアイ」が「アジサイ」となったとのこと。 6月26日誌「5/25相模原市・麻溝公園」
アメリカアジサイ(亜米利加紫陽花) アジサイ科(Hydrangeaceae) 学名:Hydrangea arborescens 'Anaabelle' 別名: アナベル、アメリカ・ノリノキ 6月25日誌「5/25相模原市・麻溝公園」