ホトケノザ(仏の座) シソ科(Lamiaceae) 学名:Lamium amplexicaule L. 身の回り生活地でも極普通に見られる草花。 ホトケノザは秋に芽吹き、ロゼットで冬を越す。 (ロゼット⇒根から直接葉を出し、太陽光で暖められた熱を取り入れる) ロゼットを日本語では根生葉と呼ぶ。 春先に草地をピンクに彩るのは、ホトケノザかヒメオドリコソウ。 この二つの花はとても良く似ているが、見分け方がある。 根ぎわから枝分かれし、つんと立ったタツノオトシゴのような花。 ヒメオドリコソウとの違いは、花が上に向く。花冠の背中はとくに濃い紅紫色。 「せりなずな ごぎょうはこべら ほとけのざ すずなすずしろ これぞ七草」 と歌われ、ホトケノザは春の七草として登場する。 だが今では仏の座は、コオニタビラコのことだとされている。 コオニタビラコは七草粥として食べる習慣が今でもあるが、仏の座は食べられない。 胃潰瘍などの民間薬としては、使われている。 扇形で茎を抱く葉を蓮華座(仏像の台座)に、花を仏像に見立ててホトケノザの名が付いた。 3月12日誌「鎌倉市一の谷」
甚大、そんな言葉では言い尽くせない、二つの大震災。 何ともやりきれない思いを引きづっている。 2011年3月11日午後3時頃、友達の住まい等は、潰れてしまった。 縁あって、40年近く前に出会い一緒に仕事をしてきた友達。 そんな友達に乞われて、お気に入りの椅子、3点・・・。 新築された書斎に滞在中??の出来事だった。 家は倒壊・友は帰らぬ人になってしまった。 1年後のある日、ご遺族が瓦礫の中に・・・・!?! とそれらを丁寧に送り届けて下さった。 即刻、復元作業に・・・修復出来たが未だ使っていない。 なぜなれば現地は、復旧しつつあるが復興の途上である。 亡き友の成し遂げられなかった仕事をどうにかしたい。 椅子達の出番は、少し先一応めどは付いたが。 だが茨の道であることはたしかだ。 東北の多くの被災地は、報道されてる以上に厳しい環境下にあるようだ。 セレモニーには参加せず、気になる所を見てきた。 復興支援・・・義援金ってどこに行ったのか??? 被災者個々人には、やはり回っていないようだ。 インフラ整備も大切なこと位い分かっているが、弱者救済を忘れていまいか??? 弱者に必要なのは、支援という言葉・形ではなく、実益ある“資金だ”。 現地を訪ねる度に、時間が立つに連れ、、より大きく感じられる。 一個人では、いかんともしがたい。「復興庁」って何???って思って止まない。 そして、今ひとつ、忘れてはいけない、阪神淡路大震災のこと。 20年も立って、それこそ復興できてるやに見える。 あの大震災から今年の1月17日で20年を以ってしまった。 大都市神戸をも含む未曾有の地震、多くの家屋が倒壊、大規模火災も発生した。 あれから20年、いまも神戸では真の復興はされてないって思える。 “復旧”はしたが“復興”したか???課題は!?! 「復興災害」なる言葉がある。 災害の発生直後の緊急対応は大切なことだが、その後の対応が真摯に行われてきたか??? 仮説住宅で孤独死、家庭崩壊、町や村が衰退していった所があると聞く。 かような災害後の様々被害を「復興災害」という由。 『復興〈災害〉――阪神・淡路大震災と東日本大震災』(塩崎賢明/岩波書店)の中に、 現在も続く阪神地区の数々の問題が指摘されている。 都市計画専門家で復興まち造りに関わってきた著者が、復興の問題を提示している。 〈いつまでも孤独死がなくならず、まちづくりで苦悩している人たちを見て、 これは災害の後の復興政策や事業が間違えているからではないかと思うようになった〉 〈東日本大震災の被災者らが、阪神・淡路大震災の復興に学ぼうと神戸を訪れ、 予想に反して衝撃を受けるのが新長田の再開発事業である。 そこでは震災から二〇年を迎えても事業は完了せず(現時点での目処は二〇一七年とされている)、 それどころかでき上がった再開発ビルの中はシャッターだらけで、多くの商店主が日々苦しんでいる〉 そんな「復興災害」、現在行われている「復興公団住宅に住む被災者が追い立て」問題。 〈阪神・淡路大震災では復興公団住宅が約四万二〇〇〇戸供給されたが、 そのうち約七五〇〇戸がこの借り上げ公団住宅(民間アパートを借り上げて公営住宅として貸す)だった〉 現在、この借り上げ公団住宅の「借り上げ期間」が震災後20年を迎えるなか、満期を迎えようとしている。 そして神戸市は入居者に「住み替えてもらう」という方針で退居を求めている由。 〈入居者が何も困らなければ問題はないが、大多数の入居者は現在のまま住み続けたいと希望している。 当然のこと、入居当時六〇歳だった人は、八〇歳になる。高齢で体力は衰え、病弱な人も多い。 二〇年の間に培ってきた隣近所の人間関係も捨てて、今から転居することがどれほどダメージになるか!?!〉 神戸市は入居者への退居を進めようとしている理由は、神戸市の財政などにあると指摘されるが、 著者は、〈住宅というものの特性、そこでの暮らしということを全く理解しない、金目の計算であって、 市民・被災者の住まいの確保・安定という住生活基本法や公団住宅法の理念に反する〉と強固に非難する。 そして、今ひとつの問題「復興費流用」。東日本大震災でも指摘・非難を浴びている問題。 阪神・淡路大震災でも流用があった。阪神・淡路大震災に投じられた復興費は16兆3000億円。 そのなかで、震災と直接関係しない通常事業に復興費の23%、約3兆8000億円が使われていた。 〈被災地の復興に直接関係しない通常事業の大半は『総合交通体系・情報通信網づくり』の事業(三兆三九一億円)、 そこには本州四国連絡道路等二四九四億円、地下鉄海岸線建設二三五〇億円。 関西空港二期埋立八三二六億円当、巨大プロジェクトが目立つ。インフラ整備、それ自体に意味あるが?? これらが被災者の生活再建や被災地の復興に直接関係ないことは明らかである〉 こうした流用で次々と巨大なハコモノがつくられたが、多くは失敗や赤字でだった。 著者が〈とりわけ、被災者が日々の暮らしに不安を抱いていた震災直後に、 市長が復興の『希望の星だ』とぶち上げた神戸空港は、多くの市民の反対を押し切って建設したものの、 結局は『赤字の星』となって、いまや市のお荷物と化している〉と批判しているように、 被災者そっちのけで行われた復興とは直接結びつかない公共事業、 インフラ整備に、巨額の復興費が使われていたのだ。 〈結局、復興には多く見ても約一一兆円しか投じなかったのに、 一六兆三〇〇〇億円を復興に使ったかのように装い、多くの資金がインフラ整備やハコモノ事業に投じられ、 生活再建が後回しにされ、その結果、さまざまな「復興災害」をもたらしたのである〉 この問題が指摘されたのは震災から14年経ってからだった!?! 復興費の流用、被災実態に合わない再開発、都市計画が行われ、コミュニティが崩壊し、孤独死も頻発、 人口も減少、商店街の風景や人々の生活は激変させられた。 国や行政主導の実態に合わない計画、外見からは復興したように見えても“復興”と言えない状態が存在する。 復興費流用は東日本大震災でも発生しているやに見える。「復興庁」ってなに??って感じた東北の旅。 国会の場では、献金問題ばかり??? 野党の議員さん、どこに目がついてる!!って申し上げたい。 隣国問題、社会問題等々、審議してほしい問題が山ほどある。 言論の自由・多様な批判が飛び交う。それはそれで良いことだが、自由を履き違えていないだろうか?? 3月11日誌「嚴・峭・囈」
フチベニベンケイ(縁紅弁慶) ベンケイソウ科(Crassulaceae) 学名:Crassula ovata(Mill.) Druce;Crassula portulacea 南アフリカ原産。多肉植物で高さは1~3メートルになる。 日当たりで乾燥気味、かつ寒暖の差が大きい環境を好む。 葉は楕円形から卵形で、光沢のある緑色、葉縁に赤みが入る。 冬から春にかけて、淡いピンクの星形の花を沢山付ける。 園芸名の「金のなる木( C. ovata)」や「成金草」の方が有名。 英名;Jade plant 名前の由来、金の成る木は、硬貨を幹に付けて育てて楽しむことから。 カゲツ(花月)とも呼ばれる。 お詫び・・・この日誌、不具合で消えてしまいました。コメントくださったbirdyさんお許しを。 再度アップしましたm(._.)m。 “縁紅弁慶”《襍木 ・/・古往今来342》 3月10日誌「葉山町・一色」
サルスベリ(猿滑り) ミソハギ科(Lythraceae) 学名:Lagerstroemia indica L. 《百日紅(ヒャクジッコウ)》とも書く。 古い樹皮が剥がれ、木の幹(樹皮)が赤褐色でつるつるに、 猿も滑って落ちる!?!というのが名前の由来。 また、花期が長く100日ほど咲いていることから百日紅とも呼ばれる。 観賞用として渡来したからか??庭師は、花が終わると枝を剪定してしまう。 俗称や別名が多いことでも知られているサルスベリ。 怕痒樹(はくようじゅ)などとも呼ばれる。 「幹を手で掻くとかゆがっているのか?くすぐったがっているのか? 風もないのに枝葉が震え・・・花が笑い動くと・・・・・ そんな由来で・・クスグリノキ コトコトノキ。 鹿児島県の方言で、サルスベリのことを「擽木(くすぐりのき)」という由。 「ナマケノキ」とも呼ばれるとか?? 春の芽出しが遅い事、秋の黄変や落ち葉が早いことからと!?! 3月9日誌「鎌倉市一の谷」
サクラバハンノキ(桜葉榛の木) カバノキ科(Betulaceae) 学名:Alnus trabeculosa Hand.-Mazz. 湿地にまれに生え、高さ20mに達する落葉高木。準絶滅危惧 (NT) 全体的にハンノキに似てるが、葉の表面に光沢がある。 形が楕円形で整った鋸歯がありサクラの葉に似ている。 葉脈は9~12本 葉脈や葉は紅色になることも多い。 葉が出る前に枝先に雄花序を下垂させ、その下に雌花序をつける。 野趣・・・自生している木を初めて見れた。感動モノ!! 3月8日誌「筑波山麓」
久し振りに葉山へ昼食をとりに。小さな洋食屋さんだが、お気に入りの食堂。 西欧の町々に見る食堂の雰囲気を持っている、と感じている洋食堂。 その名もズバリ「葉山食堂」。メニューは、3種類しかないのだが。。。 地元の食材を使っての丁寧な調理、最近、一寸話題になっているか!! いつ行っても3台しか駐められない店前の駐車場はいっぱいだった。 今回も一杯!! 店で凡その待ち時間を聞き、予約して・・・。 その待ち時間・・・これ又久し振りに国際村へ行ってみた。 小高い丘陵地帯に国立大学院大学等、幾種類かの研究機関がある。 この周辺は、サイクリストの通り道。。。 神奈川県内での山は「ヤビツ峠」、海はここ国際村が人気がある所。 自転車では上り・下り・でも休憩場所ではないので通りすがるだけ。 当日は、車だったので周りを散見してみた。 山林を開発した地、旧道の一部は、海岸植物も見られ散策には事欠かない。 秋谷海岸に下る途中に最近流行りの無人野菜販売所があって。。。 そんな中で、店番が居るところがあり、立ち寄って見た。 並んだ野菜の中に「レディーサラダ」と名札が見え、赤紫色の大根状の野菜が??? 摩訶不思議な野菜。聞けば・・・ヤッパリ大根であった。 野菜栽培農家の人が、自宅前で売っておられるのだとか。 毎日必ず野菜を広げているわけではないらしい。 畑は、丘陵の中、天候次第でお店を開いて居るとか、色々話をしてくれた。 扨、さて、、、この大根<レディサラダ>というのだと!! 有名な三浦ダイコンとアメリカ・ドイツなどのダイコンをかけ合わせた新品種であった。 外皮の赤紫色は、見た目にも強烈だったが。。。葉山食堂の食材を思うと期待感あり! 昼食、定番ランチを美味しく頂き(この食堂については、またいずれかの機会に)帰宅した。 当夜は、生で頂こう、と千切りにしてサラダとした。 大根は、しっぽ!?!が辛いが、この大根、全部分で甘みがある。 ドレッシング・・・悩んだ末にわさびドレッシングにした。 これが、何とも絶妙な絡み具合で・・・美味しかった。 住まい居る大和・自宅の鎌倉では、見たことのないだいこん、葉山~三浦でないと買えないか?? 大根と言えば、自然が生んだ消化剤!! ダイコンの根に含まれるペクチンという食物繊維、整腸作用があると言われている。 便秘の解消、糖尿病・高血圧や高脂血症等の生活習慣病の予防、大腸ガンを抑制する働きもある。 また、根の部分で注目されるは、ジアスターゼ(アミラーゼ)、ガラクターゼ、オキシターゼ等、 消化を促進する酵素類が含まれていること。ただし、消化酵素は加熱すると効果が失われるらしい。 神奈川県は、三浦大根が有名、手間が掛ることで生産者がなくなりかけたが今又、増え始めた。 神奈川県内には、武重大根・三浦大根・中ぶくら大根・町田大根・大根草が栽培されている。 偶然の出会いで、美味しい大根を見つけられ、又、足が向くこと間違いなし。 3月7日誌「神奈川県・葉山町ー横須賀市」
サンシュユ(山茱萸) ミズキ科(Cornaceae) 学名:Cornus officinalis Sieb. & Zucc. 別名: ハルコガネバナ(春黄金花)、アキサンゴ(秋珊瑚) 高さ5mくらいの落葉小高木。江戸時代中期に薬用植物として渡来した。 葉は対生し両面に毛が有る。表面は光沢を持ち裏面の脈腋に褐色の毛をもつ。 ハルコガネバナ(春黄金花)の別名を持つように、 葉が出る前に美しい黄色(黄金色)の小さな花を枝先に20-30花ほどつける。 果実は秋に赤く熟し、垂れ下がる。 果実が美しいためアキサンゴともよばれ、春と秋に2度楽しめる花木である。 仲間にはヨーロッパが原産のセイヨウサンシュユがある 研究者ノート(筑波大学;國府方吾郎) 早春に、小さく淡い黄色の花を咲かせる落葉小高木です。 そのため、ハルコガネバナの別名もあります。 もともと朝鮮半島原産で、日本には江戸時代に導入されました。 この果肉を乾燥させたものが滋養作用のある漢方薬「山茱萸(さんしゅうゆ)」で、 その薬品名が和名にもなっています。 また、果実は漢方薬だけでなく、果実酒にも利用されます。 現在では、薬用というよりも観賞用の植物として親しまれている植物です。 また、刈り込みに非常に強い木ですので庭園などでもよく利用されています。 3月6日誌「鎌倉市一の谷」