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(通称”CPCC”) は、チャーリーパーカーの演奏を学び、自己の音楽表現を向上させようというサックスプレーヤーの集まりです。

2005年3月12日に石森管楽器地下ホールで発足会を行ない産声を上げました。

参加はサックスをこよなく愛し、チャーリーパーカーを学びたい方ならどなたでも大歓迎です。

CPCCに興味のある方はHPで詳細をご確認ください


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チェロの巨匠ミッシャ・マイスキー 明日はジャズプロ

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チェロの巨匠ミッシャ・マイスキ...
今週火曜日に東京オペラシティで行われた、チェロの巨匠ミッシャ・マイスキーさんのチェロリサイタルに行ってきました。

ミッシャ・マイスキーさんとパーヴェル・ギリロフさんのピアノとのデュオです。

ミッシャ・マイスキーさんのことを全く知らないで聴きに行きましたが、調べるとラトヴィア(旧ソビエト連邦)出身の60歳、ファンクラブのホームページも出来るくらい有名な方のようです。

私にはラモス似の感情を揺さぶられる演奏をする素晴らしく良い音を出す音楽家だという感想です。

演奏曲目は
ブラームス:歌曲(チェロ編曲版)/チェロソナタ第1番ホ短調op.38

・ラフマニノフ:歌曲(チェロ編曲版)/チェロソナタト短調op.19

などを19時から21時まで途中休憩を挟んで演奏してくれました。

滅多に聞かないクラッシックですから、始めて聴く曲ばかりです。

始めてチェロの音を聞きましたが、天井の高い大きなオペラシティを素晴らしく良く鳴っているチェロの音が包んでいました。

鳴りやまない拍手にアンコールは、なんと4曲も汗だくで演奏してくれました。

クラッシックは全く分かりませんが、チェロの素晴らしい音色を堪能した2時間半でした。

さて、明日は横浜ジャズプロムナードで12時から演奏です。

明日はあることを実験してみようと思っています。

音色がどのようになるか、音は遠くまで届くのかどうかの実験です。

40分ほどの演奏ですが、終わったらCPCCがあるので三軒茶屋のスタジオにダッシュします。
#TV #ドラマ #ビデオ #映画 #音楽

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復刻版 ルー・タバキンクリニック のお話その6

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もう4年も前になりますが、ルータバキンさんのクリニックに行ったときの話その6です。

今回演奏についての考えかたです。
やはりトッププロは違いますね。

これは2004年9月16日のブログを見直したものです。

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● ルー・タバキンさんのクリニック 今日は、演奏についての考えかたです。

いつも気分がよいわけではない。 気分はよいときも悪いときも人間ですからあります。 ステージに立ったら、観客を見渡します。 眠そうにしている人や、このプレーヤー誰だろうというような人もいます。 それとは違って、とても良いエネルギーを与えてくれる観客もいます。

演奏というのは、双方向のコミュニケーションなのです。

その良いバイブレーション(波動)とエネルギーを交換すると、演奏は更に良いものになります。

言ってみれば、観客は30%くらい影響しています。

ジャズは、エンターテイメントとは言えないかもしれない。 ジャズマンの仕事は、バイブレーションの交換を通じて、その空間が少しだけ特別なものになると言うことだと思います。 日本に来るビザには、エンターテイナーと書いてありますが・・・

ミュージシャンが高いところから見下ろすのではなく、観客と同じ高さ・目線でバイブレーションを交換するのがジャズだと思います。

そのために必要なのは、自分自身が演奏したことを自分自身が聞くことが必要です。 これはコールマンホーキンスも言っていたことです。

これが、タバキンさんの演奏についての考え方です。

ルー・タバキンさんのクリニックの話は、これで終わりです。


私にとっては、とても得るものが多いクリニックでした。 皆さんはいかがだったでしょうか?

20数年前に教わったオーバートーンが、音色を良くするきっかけになったので、ルー・タバキンさんにはとても感謝しています。 その成果を本人に聞いてもらい、良い音だと褒められ感激でした。 サックスを長くやっていて良かったとあらためて思います。

亀のスピードでもよいから、長くやっていると、少しずつ前進します。 皆さん一緒にサックスを楽しみましょう!

とルー・タバキンさんの演奏についての考え方 のお話でした。 

ルー・タバキンさんのクリニック のお話その6 最終回でした。
#TV #ドラマ #ビデオ #映画 #音楽

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復刻版 ルー・タバキンクリニック のお話その5

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もう4年も前になりますが、ルータバキンさんのクリニックに行ったときの話その5です。

今回は練習方法です。
プロは、一瞬の音楽表現のために練習という準備をたくさんしています。
イチローも滅多にない外野フライを捕るために、外野の壁に勢いよく登る方法を練習しているそうです。
やはり練習ですね。

これは2004年9月15日のブログを見直したものです。

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● ルー・タバキンさんのクリニック 今日は、練習方法についてです。

1.オーバートンシリーズを一通りやります

2.ある決まったインターバル (詳細不明)

3.呼吸法

4.スケール

5.曲とコードチェンジ

どのようなメロディが、どのようなコード・ハーモニーに適合しているか、とにかく時間がかかります。

ハーモニーの独自の解決法を研究しました。

1オクターブは12の音しかないので、その組み合わせを、トニック−ドミナントの関係を、何万・何億通りもあるものを実験しました。

練習というのは、演奏に向けての準備であり、ちょうど宮本武蔵の哲学に習うところが多かった。

宮本武蔵は、できるだけの準備をして、果たし合いに望むが、果たし合いのときは、無になるように心がける。

演奏の場合は、ハーモニーやテクニックをたくさん勉強しますが、演奏の時は全て忘れて、真っ白になる・フリーになる そのために普段練習をしっかりやります。

練習も大切だが、実際に演奏することも、とても大切なことです。

これが、タバキンさんの練習方法です。


= 思うこと =

一流のプロでも、基礎練習と表現力を上げるためのテクニック練習は欠かせないようです。

現代最高のフュージョン・アルトサックスプレイヤー、デヴィッド・サンボーンは、来日したとき石森管楽器に必ず顔を出します。 そして、本番までの空き時間は、石森管楽器の地下で延々と来日するたびに練習していたそうです。 (石森管楽器が移転する前の話なので、最近はどこで練習しているかは聞いていません)

“聖者”コルトレーンと呼ばれる、ジャズテナーサックスに偉大な痕跡を残したジョンコルトレーンも、日々信じられぬほどの膨大な時間を練習にあて、その音楽に対する求道的な姿勢が、『ジャズを通して“神”に近づいた男』 と、ミュージシャン仲間から言われていた由縁です。 (コルトレーンの音楽を聴きたい方は、癒し系で”バラード”、”ジョニーハートマンとジョンコルトレーン”、テクニックを聞きたい方は、”ジャイアントステップ”が聞きやすいと思います。)

ソニーロリンズも、音楽シーンから行方をくらませたとき、仕事中にエレベーターの中で練習していてクビになったと言われています。

オーネット・コールマンも最初のレコードを出すまえに、ロサンジェルスにある百貨店倉庫部のエレベーター係をやっていて、そのエレべ−ターが用なしで止っているときは、なかで音楽の理論書を読んでいたという話もあります。

このように、見えないところでたくさん練習し、追求しているから素晴らしい音楽ができるのですね。 まだまだ修行が足りません・・・

ルー・タバキンさんのクリニック今日は練習方法 のお話でした。 

次回は、また基本に戻って 息の出し方とルー・タバキンさんの演奏 のお話です。

ルー・タバキンさんのクリニック のお話その5 でした。
#TV #ドラマ #ビデオ #映画 #音楽

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復刻版 ルー・タバキンさんのクリニック その4

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もう4年も前になりますが、ルータバキンさんのクリニックに行ったときの話その4です。

今回はアドリブのお話し
なかなかうまくいかないアドリブですが、自分の感性とテクニックを磨くのが大切なんでしょうね。
これがなかなかできない・・・

これは2004年9月14日のブログを見直したものです。

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● ルー・タバキンさんのクリニック 今日は、アドリブについてです。

まず、1度にたくさんの音を使わず、1つの音からやってみる (ここでバンドメンバーベースとドラムが入り、ブルースを演奏)

テナーキーでCのブルースを、1コーラス目は、Cの音1つで演奏する (1つの音でも見事なアドリブ演奏!)

2コーラス目は、2つの音だけでアドリブ、3コーラス目は、3つ と徐々に音数を増やしていきます。

たくさんの音を使う勉強をしてない方は、1つの音、そしてまた別の音、それらの音がどういう場所で、どのように使えば効果的か、ということを体で分かると、非常にパワフルな演奏ができます。

違う方法では、本を買ってきて、例えば Bb7のスケール、コードを見て勉強することもよいでしょうが、それはあまり美しくないですね。 若いプレーヤーは、スケールを使って上から下までいろいろなバリエーションで吹きますが、まず1つの音を吹いて、次に何の音が使えるか、何の音が聞こえてくるか、そのような音のレパートリーを、外から習うのではなくて、自分の中で、内なる声を聞くやり方でいてほしいと思います。

そして、いろいろなもの、高度なものに挑戦していただきたいし、勉強していただきたいのですが、そのようになっても、一番大切なのは、内なるフィーリングを忘れないで頂きたいと思います。

そして、自分がプレイしたフレーズ、次のフレーズ、それらの間に会話のようなつながりを持つような組み立て方に挑戦してほしいと思います。 フレーズ間に、脈略のある文脈を作ってほしいと思います。 プレイ中は、さっき自分で何を吹いたか、次のプレイをする前に聞くという訓練をしてほしいと思います。


= 思うこと =

アドリブは、自分の思い・感性・フィーリングが一番大切だと、あらためて思い知らされました。 内なる声を聞くには、たくさんの音楽を聞くことも必要ですが、いろいろな経験をして、自分を磨くことも大切なことだと思いました。 もちろん頭に浮かんだフレーズが瞬時にできるテクニックも磨かなくては表現できませんが・・・

これが、タバキンさんのワンポイントアドリブレッスンです。

ルー・タバキンさんのクリニック のお話その4 でした。
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復刻版 ルー・タバキンさんのクリニック その3

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もう4年も前になりますが、ルータバキンさんのクリニックに行ったときの話その3です。

今回はサックス奏者の悩みの種、リードについてですが、良い解決策はなさそうです。

これは2004年9月13日のブログを見直したものです。

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● ルー・タバキンさんのクリニック 今日は、リードについてです

これがタバキンさんのリードの管理方法です。

まず、リードを1箱買ったら、水に全て漬けて、1日経ったら全部吹きます。

指でこすったり、また水に漬けたり、乾かしたりしますが、上手くいくときと行かないときもあります。

いろいろな所に行くので、湿度が変わったりするため、密閉できる袋に入れて持ち運んでいます。

いままでいろいろやってみたが、うまくいかない。

ニューヨークで買ったバンドレンのガラス板を使って、サンドペーパーでリードを削ったり、すりガラス面でリードの裏側を綺麗に磨いたりしています。

サックス奏者は、誰でもリードに苦労していますね。


リードの豆知識です。

リードというのは、ケーンという、イネ科の植物アルンド・ドナックス(Arundo donax L)あるいは「ヨシタケ」の一種で、繊維質の多年生植物なんですね。

リコーもバンドレンもフランスで収穫したケーンを使用しています。 収穫するのは、12月末から2月半ばにかけての、最も寒い冬の季節に行われます。

リードになるまでには、3年間育成したケーンを収穫し、2年間かけて、乾燥、日干し、ならしの3段階で進められます。 なんと完成まで5年間もかかるんです。 日干しは普通5月あるいは6月の夏の季節に始めて、支柱の先を根っこから地上2ー2.5mのところで切り落とし、鞘は取り除き、ポールを洗って、ポールをひとつずつ長い水平の乾燥ラックのいずれかの側に交互に寝かせ、毎日1/4ずつ回して均等に日干しができるようしているんですね。 大変な作業です。

先日、リードは高すぎる、とリコーの方にお話ししましたが、このような手のかかる作業を行っているので、高いのも分かるような気がします。 原価もけっこう高くて、利益も薄いらしいですよ。 でも、リードメーカー全体で年間100億円くらい売れているそうですから凄いですね。

ルー・タバキンさんのクリニック今日はリード のお話でした。 リードの豆知識もありましたね。

ルー・タバキンさんのクリニック のお話その3 でした。
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復刻版 ルー・タバキンさんのクリニック その2

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もう4年も前になりますが、ルータバキンさんのクリニックに行ったときの話その2です。

特にテナーサックスでは重要な音の太さをどのように出したらよいかという、質問に的確に答えています。

とても大切な内容ですので、読んでみてください。

これは2004年9月11日のブログを見直したものです。

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● ルー・タバキンさんのクリニック

まず、ルー・タバキンって誰? っていう方も多いと思いますので、タバキンさんのご紹介です。

ジャズプレーヤーでテナーサックスとフルート奏者です。 (テナーはゴールドプレート、フルートは総金製です。)

タバキンさんは、1940年3月26日フィラデルフィア生まれですから、68歳ですね。

フィラデルフィア音楽院で学んで、1965年以降ニューヨークで、メイナードファーガソン、サド・ジョーンズオーケストラに参加し、1960年代後半には、フィラデルフィアで自己トリオ活動にくわえて、ドナルドバード、ローランドハナ、エルビンジョーンズらのグループでも活躍 1968年以降は、バークレーで学んだ秋吉敏子さんとともに行動し、1970年初めに秋吉さんと結婚(離婚しちゃいましたが)、1972年にはロスアンジェルスに居を移し、1973年『秋吉敏子・ルータバキンビックバンド』を結成し、世界中をツアーし精力的にソロ活動をしながら、自己のグループでも様々なジャズフェスティバル、ライブハウスで演奏。 テナーサックス奏者としては勿論、フルーティストとしても世界中で非常に高い評価と支持を得ている方です。 (WOODSTON PRESS Vol.1より抜粋)


では、Q&A形式クリニックの内容です。

Q : 音を太くするときは、どうしたらよいのでしょうか?

A : 暖かいサウンドは、ウォームエアーで、ウオームサウンドを出す。

お腹から寒いときに息を出すように、暖かい息を ”ハー” と出す。

息を吸うときは ”ハッ” という感じで、瞬間にお腹を膨らませる。

ブレスを胸ではなく、お腹で素早く吸い、 息は ”ビュー” ではなくて ウォームエアーを ”ハー” っと出す。

音は、エッジが立った爆発的な ”ビャー” じゃなくて ”ヴォ−” という感じ

タンギングせずに、ウォームエアーで LOW Bb の最低音を出してみてください。 (これはけっこう難しいですよ)

トランペットの偉大なるクラークテリーは、高齢で病気をしていても、完璧な呼吸法を身につけていた。

それ以外の筋肉を使わずに、楽に効率よく演奏していた。

喉はリラックスして、前屈みの姿勢にならない。

よくコルトレーンのようなサウンドを出す人は、ストラップを下げていますが、ストラップをもう少し上げて、喉をリラックスさせましょう。

効率的なよい呼吸法を身につけて、喉を広げると、色々なサウンドが出せるようになります。

一番始めに聞いたのがドンバイアスだったが、とても速いテンポで大きい音で美しいサウンドで演奏していた。

どうしたら、あのように出せるか研究した。

そして発見したのは、下唇をリラックスさせることと、お腹を使ったたっぷりとした息 であった。

練習方法は、ウォームエアーで、お腹の力を使って、低音G(ソ)から半音下がって、F#(ファ#)からF(ファ)・・・・ と下がっていく、この方法で上から下までやる。

これはそんなに簡単にできるものではないし、腹筋運動のようだが、ウォームエアーで、お腹の力を使って、これを何年もかかって毎日やると効果が出るが、ほとんどの人がこれに耐えられなくなる (笑)

− 聞いていて思ったこと −

タバキンさんが20数年前に来日されたときのクリニックでは、オーバートーンの話がメインでしたが、今回のクリニックでも話された、ウォームエアー、お腹から息を出す、喉を広げる ということも話されていたのを思い出しました。 『大切なことは、変わらない』 と改めて思い知らされたクリニックでしたね。 明日から、またいろいろと試して勉強していきたいと思います。

ルー・タバキンさんのクリニック のお話その2 でした。
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復刻版 ルー・タバキンさんのクリニック その1

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復刻版 ルー・タバキンさんのク...
▲ ルー・タバキンさんのサインです。 ▲

もう4年も前になりますが、ルータバキンさんのクリニックに行ったときの話です。

何回かに分けて、その内容をご紹介します。

これは2004年9月10、12日のブログを見直したものです。

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今日は、ご質問の回答とルー・タバキンクリニックのさわりだけですがお話をしたいと思います。

昨日は、アンブシュアや関係あるお話をしました。 

どのアンブシュアが良い、というものではありませんが、後でアンブシュアを変えるのは、とても大変なことなので、先生に相談したりして決めてください。

●2004年9月9日のことですが、石森管楽器が主催した ルー・タバキンさんのクリニック に行ってきました。

ソプラノの選定があったので、早めに行ったところ、入り口にタバキンさんがいたので、思わず紹介してもらって、握手とサインをもらってしまいました。

20年以上前に、タバキンさんのクリニックを受けているので、これで2回目となります。 ライブとQ&A方式のクリニックで、2時間くらいだったでしょうか

とても素晴らしい、演奏とサックスサウンド、クリニックでした。 終わった後も、会場で12時半までお酒を飲んだり、リコーの人や司会通訳をした、TOPジャズプレーヤーの三木俊雄さんや現、石森社長(小さい頃は兄弟ともスケボーで遊んでいたんですよ)などと話したり、個人クリニックを受けてきましたよ。 感激です! マウスピースは持っていったので、友達の女性プロテナープレーヤーに楽器(コーンのビンテージテナー)を借りて、タバキンさんの前で、お酒の力で吹きましたが、とても大きくて良い音だと褒められてしまいました。 もっと喉を広げた方がよいというのと、小さい音を吹くときもウォームトーンでお腹から出した方がよいと指摘されましたが。 そんなことでしたので、終電は途中までしかないし、帰宅したのは3時近かったです。

タバキンさんの吹いているのを見て、ビックリしたことがあります。

なんと、タバキンさんはストラップをつけずに、楽器を楽々吹きまくっているんですね。

楽器を落とさないように、気をつけてやってみてください。

左手を添えて、右手とマウスピースをくわえた口だけで持ってみてください。

右手親指以外を、ゆっくり離していってください。

最後に支えるのは、右手親指+口 だけです。

左手で支えていたら、中音C#(ドの#)ができないですよね。

サックスマスターになると、親指と口だけでバランスとって、楽器を吹きこなせちゃうんですね。

指を楽に動かすには、全く握らなくてもよいと言うことですね。

* くれぐれも落とさないように!

● ルー・タバキンさんの使用楽器

これがタバキンさんの使用楽器です。

サックス    : アメリカンセルマーマーク6 ゴールドプレート

            (製造番号 79***)

マウスピース : オットーリンク 8〜8☆(#112)

            1960年代と言っていたので、フロリダモデルかな?

リガチャ    : オレグ

リード      : リコージャズセレクト4S アンファイルド

サックスは、オレッグさんに、サムフック、滑り止め、サイドキーなどいろいろな所を作ってもらっているようです。

サックスのネックは、オレッグさんが、内側を削ったり、角度を調整したそうですが、タバキンさんは詳細を知らないようですが、改造の結果、音程も良くなったそうです。

マウスピースは、ラルフモーガンさんに使っているといろいろな所が変わってくるので、リフェイスを何年かごとに行ってもらっているそうですが、とても大変な作業らしいですよ。

ルー・タバキンクリニックのさわりだけ のお話 でした。
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復刻版 アンブシュア のお話

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これは2004年9月9日のブログを見直したものです。

3種類のアンブシュアを紹介していますが、どの形でも長時間吹いて疲れないなら正解だと思います。

最近基礎練習のおかげか長時間吹いていても疲れなくなりました。

しかし、この頃の文章は長く書いてますね。 感心します・・・

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今日は、どうしようかと思いましたが、アンブシュアのお話をします。

前回は、ロングトーンのお話でしたね。 

腹式呼吸やお腹から圧力をかけた暖かい息を出すこともお話ししました。

少し、復習です。

 出しやすい低域の音から、はじめは音を半音ずつ下げていった後に、今度は上昇していく

 息をたくさん吸って、まっすぐ出す

 自分の目標を練習する

今日は、以前のブログで、演奏するジャンルによって違うので先生に聞いてください。 といいましたが、やはり一度お話ししておかないと、この先説明しづらくなりそうなので、一般的な話になると思いますが、聞いてください。

では、サックスの音を出すために、とても大切な【アンブシュア】について、お話しいたします。

サックスのアンブシュアとは、顔の左右11対の筋肉や、口の中、舌などの状態を指します。

簡単にいうと、『マウスピースをくわえて、音を出すために必要な口のまわりのこと』 です。

よく勘違いする、マウスピースをくわえている唇のまわりだけではない、ということですね。

11対の筋肉というのは目から下にある、顔のいろいろな筋肉のことです。

ここからは、マウスピースのくわえ方・唇の形を、3種類ご紹介します。

1.FAT−LIPS (ファット・リップ)

ジャズ系、フュージョン系などのプレーヤーに好まれる唇です。

【上下の唇を巻かないで、自然にマウスピースをくわえる】方法です。

利点は、唇に柔軟性があるため

・音程・音色の変化がつけやすい (サブトーンやパーカッシブトーン、ベンドなど)

・太い音が出しやすい

・フラジオも含めた高音域で音がやせない

・長時間の演奏でも疲れない などがあげられます。

よく言われるのは、『スープを冷ますような唇』 ですが、私は、それほど口をとがらせないと思います。

20年以上前ですが、アーチーシェップのレコードジャケット(ってやっぱ古いですね〜)が、まさにこのスープを冷ますような、とがらせた唇をしていました。

それを真似て、暫く練習していましたが、全くダメでしたね。

いまは、唇は普通の状態で、マウスピースを口にもってきて、くわえるだけです。

では、歯と唇の状態です。

・上の歯は、マウスピースにあてます。

・下唇は、外に出ているキスをする部分(分かりやすいですね)ではなくて、内側のピンク色の部分を、歯のクッションにしてリードにあてます。 もちろん下唇は巻きません。

このファットリップは、黒人プレーヤーがルーツではないかと思っています。

奏法を教わらなかった黒人が、何も意識せずにマウスピースをくわえただけの状態で、自然にこの状態が、楽に作れて、リードのクッションになる唇のピンクの部分も厚いので、よい音を出しているのが始まりだと思いますね。 (真相は、定かではありませんが・・・)

トランペットの連中も、あの分厚いピンクの唇がほしいと、よく言っていました。

2.SINGLE−LIPS (シングル・リップ)

クラッシックや吹奏楽などの方に多い唇の形です。 もちろんジャズ系の方にもいます。

【下唇を巻いて、自然にマウスピースをくわえる】方法です。

利点は、

・安定した音程が得られる

・安定した音色が得られる

・どの音でもブレスの度合いが、あまり変わらない などがあげられます。

この、安定した音程と音色は、他の方法ではすぐに得られない最大の利点です。

歯と唇の状態です。

・上の歯は、マウスピースにあてます。

・下唇のキスをする部分の範囲で、自然な形で巻き、歯のクッションにしてリードにあてます。

『下唇を巻いて』 と言われると、巻きすぎる人が多いので注意してください。

特に、楽器を初めたばかりのプレーヤーは、先生に見てもらってください。

唇の厚さや、歯の形などが一人一人違いますので、『こうしなくてはいけない』 というものはありません。

しかし、音を出す大切な部分ですので、最初のうちはレッスンのたびにチェックしてもらうようにした方がよいですね。

唇が痛くなると思いますが、最初のうちは誰でも経験することです。

私も始めたばかりの頃は、かなり噛んでいたため、唇が腫れて醤油をつける刺身などを食べると、飛び上がるほど痛くて食べられませんでした。

これは、いま考えると、下唇巻きすぎと、かみすぎだったからです。

3.DAOUBLE−LIPS (ダブル・リップス)

いろいろなジャンルで、吹かれている方が少数ですがいるようです。
もちろんプロに中にもダブル・リップスで演奏している方がいます。

【上唇と下唇を巻いて、マウスピースをくわえる】方法です。

利点は

・歯の形状、かみ合わせ、差し歯などに影響を受けにくい

・音色をコントロールしやすい (歯を直接マウスピースにあてないため、歯や骨などを伝わる音が耳に入りにくいため、自分の本当の音が聞きやすい)

・太い音が出しやすい (口の中が広くなるため)

・タンタンギングがやりやすい などがあげられますがマスターするのは難しそうです。

歯と唇の状態です。

・歯は、直接マウスピースにつけません。

・上唇と下唇の範囲で、自然な形で巻き、歯のクッションにしてリードにあてます。

普通教わるのは、1.か2.だと思いますが、3.の奏法も優れているようですので一度は試してみてください。 私もやったことがありますがけっこう暖かい音が出るものです。

● アンブシュアの注意点

アンブシュアは、

 『 良い音を出し、その音をコントロールするために、いかに歯でかまずに、リードを安定して振動させてあげられるか 』

だと思います。

音楽を表現するには、アンブシュアに柔軟性が必要ですからどの形でも、歯でかむようなことはしないでくださいね。

● アンブシュアの確認

1.どの唇の形でも、手に持ったマウスピースだけくわえて、前後左右に動かしてみましょう。

すぐに動くようならOKです。

固くて動かないようなら、締めすぎ(かみすぎ)ですね。 

合奏のときに、、まわりの人に音程を合わすことができなくなってしまうし、ビブラートもかけられなくなります。

2.次に、マウスピースだけくわえて、ピアノキーで、アルト ”Bb” テナー ”Ab” 程度の音になりますので、確認してみてください。

厳密にピッチを合わせる必要はありません。

そのために、ネックで調整するようにできているんですね。

でも、サックスを吹いたときに、極端に抜いているとか、コルクが見えないぐらい差し込んでいる場合は、楽器自体の音程バランスが崩れてしまうので、もう一度アンブシュアを見直してみましょう。

バリトンサックスの場合や、CキーのソプラノにBb用のマウスピースを入れた場合は、コルクが見えなくなる場合もあります。

チューニングする一つの音程だけではなく、全体のバランスも見るようにしましょうね。

ちなみに音程の70%以上は、このアンブシュアで決まります。

楽器の音程が悪いと疑う前に、アンブシュアを見直しましょう。

それでもダメなときは、サックスを調整に出してくださいね。

誰が吹いても極端に違うようなら、マウスピースを疑った方がよいかもしれませんね。

● ちょっと脱線して、チューニングメーターについて

『音程はチューニングメーターが作るんじゃない! 響きで合わせるんだ!』 

 って知ってますか?

たしかに、メロディやユニゾンの音程は、チューニングメーターでよいのですが、ハーモニーになったときは、その音程ではダメでです。

C(ド)とE(ミ)の音で友達と確認してみてください。

Cを基準に3度Eの音を重ねた場合、Eを吹いてる人が、チューニングメーターどおりに出すと、綺麗にハーモニーにならず、大きなうねりができるはずです。

綺麗なうねりのないハーモニーにするには、Eの音を出している人は、少しずつ音程を下げていってください。

うねりがない綺麗なハーモニーになる場所があります。

響きがよければ、鳴らしていない上のG(ソ)の音も聞こえてくるはずです。

チューニングメーターが、全てではないことが分かっていただけると思います。

このことからも、締め気味のアンブシュアでは、融通がきかなくて、ハーモニーのときに合わせられなくなってしまうんですね。

ジャズの世界では、『上下半音は、口でコントロールできないといけない』 と、言われています。

表現力を求められる音楽ですから、かっちりしたアンブシュアでは、コントロールができないんですね。

*ご注意

アンブシュアは、体型や顔かたちが人それぞれ違うように、一概にこれがいいとは、言えないものです。 ジャズやフュージョンだから、絶対ファットリップだ!とは言えないんですね。 大多数の人がやっている形です。 くらいかな

マウスピースのくわえ方も、『マウスピース全体を輪ゴムで締めるように』 とか 『口笛を吹くように』 とか、いろいろありすぎるんですね。 これは、自分でいろいろな練習をしていく中で、試して、より楽な口で、良い音を出せる方法を見つけていくしかないです。 それも一つだけではなく、表現する音楽やスタイルによって、音色を変えられる、器用なアンブシュアが必要になってきます。 サックスという楽器は、とても奥が深くて、常に研究と新しい発見の繰り返しなんですね。 ですから、アンブシュアの詳細は、とても文章で表現しきれるものではないです。

アンブシュアは、サックスを吹く上で、とても大切な事ですので、特に楽器を初めたばかりの人や、独学で練習している人は、無理なアンブシュアを覚えないようにしてくださいね。 一番よいのは、実際に吹いている姿が見てもらえる先生に相談して、自分にあったアンブシュアを探すことが早道だと思います。

『メロディやユニゾンの音程は、チューニングメーターでよいのですが・・・』 と書きましたが、びったりの音程では、雰囲気がでない音楽も沢山あります。 特に民族音楽や、日本の雅楽・民謡などの西洋音楽から派生していないものを聞いていただければ分かると思います。 フュージョンでも、クォータートーン(1/4音程)を、一つのインパクトとして、当たり前のように使っていますし、ジャズのブルースでは特に、ある音の音程を下げて雰囲気を出しています。

● マウスピースパッチのお話

上の前歯先端が平らでなかったり、揃っていないプレーヤーは、上手く歯をマウスピースに固定できないので、使った方がよいようです。

厚さもいろいろありますので、試してみましょう。

厚いものは、上の歯が固定しやすいので、アンブシュアを安定させる意味でも、始めたばかりのプレーヤーは、一度使ってみることをお勧めします。

ある程度吹けるプレーヤーが試す場合は、厚いパッチをつけると、サウンドが変わったり、変わったように聞こえますので、その点は注意してください。

他にもマウスピースに歯形がつくのを防止するために、薄いものを貼り付けるのも良いかもしれません。 (サウンドがほとんど変わらないので、私はつけています。)

必ずつけなくてはいけない、というものではないことを、最後に付け加えておきます。

● 今日のまとめ

 3つの唇の形と、よく使われているジャンルなどと、注意点、確認方法などを紹介いたしました。

 1.FAT−LIPS

 2.SINGLE−LIPS

 3.DAOUBLE−LIPS

● アンブシュアの注意点

● アンブシュアの確認

● ちょっと脱線して、チューニングメーターについて

● マウスピースパッチのお話

『音程はチューニングメータが作るんじゃない! 響きで合わせるんだ!』 

  今日の一言

  『 アンブシュア 自分の口は 自分で探そう 』

今日のお話は、これでおしまいです。

アンブシュア のお話 でした。
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復刻版 ロングトーンのお話 その2

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これは2004年9月8日のブログを見直したものです。

いまだにロングトーンを行っていますが、楽器の鳴りを良くするには、ロングトーンの時に鳴るポイントを探すことです。

アンブシュアは極力ゆるくして無理な練習をしないで、疲れたらすぐに休んだ方が良いですね。


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ロングトーン のお話 その2

昨日は、【ロングトーンをなぜおこなうの?】というお話と、話の流れでお話しした、循環呼吸のことでしたね。

その前に、本当は、アンブシュアの話をしたいのですが、このブログでお話ししていることは、サックスを初めて吹いている方を、イメージしているので、いろんなジャンルの方でも、共通的な内容を中心に話していこうと思っています。 アンブシュアについてはジャズ系のお話ししかできません。

日本の吹奏楽、クラッシック系のアンブシュアと、私のようなジャズ系のプレーヤーでは、全く、考え方も奏法も違うんですね。 アンブシュアについては、指導者の方に、教わるのが早道かもしれません。 指導者がいなくて、独学でやられている方は、サックス教室に見学に行ったついでに聞いてみましょう。 教え上手な先生なら、そのまま教室に通うことをお勧めします。 

では、昨日お話しした、目標を1つでも良いので持って、今日は、ロングトーンをやってみましょう。

ウオーミングアップも終わって、ストラップの調整もバッチリですね?

では、はじめましょう

【ロングトーン】

1.はじめは出しやすい音、からから始めましょう。

アルトのお勧めは中音のC#(ド#)、テナーなら低音G(ソ)からです。

ウオーミングアップで行ってますが、今度はロングトーンなので神経を研ぎすませて、音を良く聞きながら行います。

2.息をたくさん吸って、お腹に息を入れるようにします。

 (プロの人は、背中にも息を入れると言います。 そしてお腹から息を出します。イメージできますか?)

はじめは息が沢山入らないと思いますので、次のようなことをやってみてください。

・顔と一緒にサックスも、上を向きながら、大きく、息が入らなくなるまでスーと息を吸います。

 顔が上がるのと同じようにサックスを持ち上げてください。

 顔とサックスの角度は、常に一定です。

・次に上を向いた顔とサックスを、元の位置に戻します。

・その時に、吸った沢山の息をお腹に落とします。

・お腹が膨らんで、腹筋に力を入れることで、圧力のある息を出す準備をします。

これは、上を向くことで、鎖骨が上がって、肺に息がたくさん入るようにしてあげるんですね。

そして、戻すことで、お腹に力を入れやすくしてあげているんです。

格好悪いですが、練習だと思ってやってください。

アッ これは、個人練習のときだけですよ。 でも、ソロに入るときに、大きくサックスを持ち上げると格好いいかもしれませんね! 今度やってみようかな・・・

腹式呼吸のお話をします。

上を向いて寝た状態で、呼吸してください。 お腹が上下するでしょう。 けして肺で息してるとは思わないですよね。

これが腹式呼吸を簡単に理解する方法です。

腹式呼吸は、『息を吐きながらお腹を出していく』、という人もいますし、『息を吐きながら、お腹を出して、途中からへこませる』という人、『息を吸って膨らんだお腹を、へこませていく』と言う人もいます。

いずれも共通しているのは、お腹の力で、息を出している点です。

普段意識しないで、休むことなく呼吸していますが、その時のような弱い呼吸ではなく、お腹の力で圧力をかけた、力強い一定した息が必要なんですね。

鼻から息を吸って、お腹の力で息をストローの穴ぐらいの大きさで、力強く吹き出してください。

昨日お話しした、ヨガの呼吸法で練習しても良いかもしれません。

はじめは意識して、お腹から息を出すようにしてくださいね。 そのうちサックスを吹くときに意識しなくてもできるようになります。

3.出しやすい音量(mpかmf)で、まっすぐに音を出します。

はじめは、誰でも音がふらついたり、長く吹けなかったりします。 そのためのロングトーンですから、よく自分の音を聞きながら行ってくださいね。 

なぜ、まっすぐに音が出ないか考えてみましょう。

・まず、アンブシュアが不安定で、リードに不定期のビブラート??を、自分の意志に反してかけているため、音がふらつく 

・次に、リードにあてる息の量が不安定で、自分ではうまくコントロールできない

両方一緒に起こっていることが、ほとんどだと思いますが、大丈夫です。

サックスをコントロールするアンブシュアと息の圧力が、ロングトーンで安定してきますので、自分の音を良く聞きながら、毎日ロングトーンを練習しましょう。

*ロングトーンだからといって、息がなくなるまでやらなくても良いです。 無理をすると体をこわします。

音をまっすぐ出していても、ロングトーンの場合、最後は息が少なくなるので、音量が小さくなってもOKです。

4.3で出した音を、半音ずつ下げていき、今度は上昇していきます。

*ここでの注意点は、まだアンブシュアも息の出し方も安定していない状態で、高音を無理に出そうとしないことです。

徐々に音域を広げていきましょう。

上に行けばいくほど、口を締めていく傾向が誰にでもありますし、実際少しは締めぎみになります。

これを解決するのは、お腹から出す、息の圧力をあげて、音程を圧力で補って、口を締めないようにするんですね。

この方法だと、音色も極端に変わらないようになります。

中級者は、このアドバイスを理解してください。

サックスは、息の圧力で、音色・音程をカバー・一定化するんです。 もちろん口も多少使いますが、早いパッセージでは、できないので、息の圧力を十分注意してくださいね。

息の圧力を上げて というと音量が上がってしまいますが、音量を上げずに、リードにあてる、息の強さ・圧力を上げるようにしてください。

そうすると、今までより少ない息の量で、同じ音量が出るはずです。

ダイナミックレンジも広がりますよ。

違う言い方で説明します。

高い音は少ない息で出ます。

しかし息の勢い(お腹からの圧力)がないと、音程が下がってしまいますし、音もふらつきます。

喉を狭めないように、喉は広げて、暖かい息を出すように心がけて、いつも練習することです。

この、暖かい息を(Warm Breath)といいますが、口先だけで息を吐くと、冷たい息ですが、膨らましたお腹から出すと暖かい、一定した、強い息になります。

以前お話しした 息を鼻から吸えるだけ吸う方法で、鼻からたくさん吸って、口から ヒュ!ヒュ!ヒュ! って吸って、その状態で、口を細いストローほどの穴から、細く、強く、お腹に力を入れて、息を出すやり方だと、分かりやすいかもしれませんね。

5.まっすぐ吹いた後は、今日の目標をやってみましょう

ダイナミックレンジの練習として、クレッシェンドしていったり、デェミニエンドしたり、ビブラートの練習をしたり、息を入れる角度を変えて実験してみたり
いろいろと目標を持って、楽しく練習してください。

● 今日のまとめ

  出しやすい低域の音から、はじめは音を半音ずつ下げていった後に、今度は上昇していく

  息をたくさん吸って、まっすぐ出す

  自分の目標を練習する

  今日の一言

  『 ロングトーン ただ吹かずに 自分の音を良く聞いて 』

今日のお話は、これでおしまいです。

 ロングトーンのお話 その2 でした。
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復刻版 ロングトーン のお話 その1

スレッド
これは2004年9月7日のブログを見直したものです。

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ロングトーン のお話 その1

やっと、ウオーミングアップが終わって、音を長く吹く【ロングトーン】を、これから行いますが、

その前に、なぜ必要かご説明いたします。

では、はじめましょう

【ロングトーンをなぜ行うの?】

1.音がフラフラしないで、まっすぐに出せるようにするため

  (音程を安定をさせます)

2.正しいアンブシュアを作るため

 (楽によい音が出せることが、奏者にあったアンブシュアだと思いますが、これが難しいんですよね。 この話は別の機会にします。)

3.音色作り

 (吹いた音を良く聞いて、イメージと合っているか確認することは、とても大切です。 ただ吹いていても、サックスの音のイメージがないと、良い音で出ているのか、ひどい音なのか分からないですからね。 CDや生演奏を聴いて、自分が 『こういう音出したいな〜』 という、目指す音を探してください。 できれば、生の音を聞いた方がいいです。 CDだと生音と違う音色に、なっていることが良くあります。 目指す音 これがあるのと、ないのとでは、何年か後に大きな差になってきますよ〜 )

4.正しい呼吸法をマスターするため

 (昔は、『サックスなんて窓から出しとくと風で音が鳴る楽器だ』 とラッパの人から言われたものですが、そんなに簡単なものじゃないですよね〜 (なぜかトロンボーンの人には、小うるさい人が少ないです。ラッパの人すいません・・・) さて、サックスを吹くためには、息を吐かないと音が出ません。 この息をちゃんと出す練習の意味もあります。 短時間に沢山の息が吸えて、長く吹ければ、それだけ演奏上有利になります。 循環呼吸という、息を吐きながら吸う呼吸法もあるので、後で紹介しますね。)

5.今日のセッティングの確認

 (・今日のサックスや音の調子はどうか? ・リードのへたりはないか? ・リードに対して息を吹き込む角度を変えて、もっとよく鳴る角度がないか? ・口の中の面積を変えて、もっと良い音色やイメージした音色が出るか? ・リガチャの位置を変えて、リードがもっとよく鳴る場所はないか? 息を出す圧力を変えても、楽器が気持ちよく鳴るか? などなど、たくさんチェックするためにも、ロングトーンは必要ですね。

何いってるか分からないことが多いと思いますが、『ロングトーンを行う意味は、沢山あるんだ〜』 ということを知ってほしいのと、今日の目標を1つでも良いですから決めて、目標を持ってロングトーンを行ってください。)


● 今日のまとめ と 今日の一言

  『ロングトーンにも 意味がある。

    目標を持って 長〜く吹こう!』

今日のお話は、これでおしまいにします。


循環呼吸のことを書き忘れました・・・

循環呼吸というのは、インドのヘビ使いが始めたとか、イタリアのガラス職人が始めたとか、いろいろルーツはあるようです。

やり方を簡単に言うと、鼻から息を吸いながら、ほっぺたにためた息を押し出すのを繰り返して、ずーと息を出し続けるんですね。

練習方法は、コップに水を入れて、ストローからブクブクと泡を出して、ほっぺたの息を出すときに、鼻から息を吸う方法や、口に水を含んで、勢いよく吐き出しながら、鼻から息を吸う方法があります。

要は、口の中にたくさんの空気を入れて、ほっぺたの力で、いままでと同じ量の空気を出して、その時に鼻から吸うんです。

やっている人を見ていると、ほっぺたの空気を出す瞬間に、鼻から、スッ!って感じで一瞬で吸って、また息がなくなってくると、スッ!って吸っているように見えますね。

みなさんも、まずは手に息をあててやってみてください。

何となくできそうな感じがするでしょ

でも、楽器でやるとできないんですよ。

もし楽器で試すときは、2オクターブ目のハイD(レ)あたりで、やってみてください。

1回でできた人は、インドでヘビ使いになれますよ(笑)

冗談はさておき、ステージで使ってるのを見た人です。

トランペッターのメイナードファーガスン、エリック宮城さん、田中哲也さんなど、全てハイノートヒッターですが、ステージでも延々と、まさにロングトーンを吹いていました。

サックスでは、ケニーGがDVDで延々吹きまくっているのを見ました。 私の知っているクラッシックの音大生もコンクールの曲を延々と循環呼吸で吹いているのを目の当たりにしたこともあります。

では、ロングトーンをなぜ行うかも分かりましたので、明日は 【ロングトーンのお話 その2】 をします。

今日は、ロングトーンのお話 その1 と 循環呼吸 でした。
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