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ANIMISM 朝露

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ANIMISM 朝露



不穏な雲海が通りすぎたあとには
きらきらひかる朝露の野が広がっていた
果てには不思議な光芒があった
天国,という言葉を想わずにはいられなかった





朝露
© Daisuke Kawai

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ANIMISM 鷺

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ANIMISM 鷺



海原を望む叢の端を
のっそりと鷺が歩いていた

刺青を入れたような奇抜な模様
異界からの使者のようだった






© Daisuke Kawai

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ANIMISM 叢

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ANIMISM 叢


てらてらとした植物の硬質な輝きは
侵入を頑なに拒むようでいながらも
どこかいざなっているようでもある






© Daisuke Kawai


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ANIMISM ゆれる

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ANIMISM ゆれる


羊朶(しだ)が風にゆれていた
激しく,とめどなくゆれていた

なにがそんなにおそろしいのか
なににそんなにおびえているのか






ゆれる
© Daisuke Kawai

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ANIMISM 草の靡き

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ANIMISM 草の靡き


夕暮れの光をはらんだ
しなびかけた草のなびき

夏のさかりのような旺盛さはなく
くずおれることを予感しながら
なよやかに身を風にまかせている





草の靡き
© Daisuke Kawai

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ANIMISM 薄野 ⅱ

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ANIMISM 薄野 ⅱ


原野は薄であふれていた。
無数の灯火のようだった。



薄野ⅱ
© Daisuke Kawai



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ANIMISM 薄野

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ANIMISM 薄野


そこにはさまざまな葛藤があった。
されど遠くから眺めているぶんには
とても穏やかな美しい世界であった。



薄野
© Daisuke Kawai


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ANIMISM 原野

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ANIMISM 原野

原野の向こうの山裾から,雲が流れ込んでくる。
低く,地上を這うように迫ってくる。
ひといきに近づいてくるようでいて,そうでもない。
滞っているのかと思えば,そうでもない。
うかうかしていると呑み込まれてしまいそうな気もする。
早くここから立ち去らねば,とは思うのだが
彼方の雲のうねりから,どうしても目が離せない。
もう少し,あともう少し。
そんなことを思っているうち
気がつけばなにもかも呑み込まれてしまって
もはやどうにもできなくなっているのだろう。


原野
© Daisuke Kawai

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ANIMISM 冥途の蝶

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ANIMISM 冥途の蝶
かそけきものを,凝視せよ

風景を凝視する
景観の構成物を観る
濃密な気配を体感する

そこに「辺境」が現れる
「異界」が立ち上がってくる

喚起力に満ちた
象徴的なイメージへの変貌

原野・森・海原
「旅」のさなかですれちがう,大小さまざまな風景
そのひとつひとつが「観察者」の袖を引いてやまない

森羅万象,生々流転
その内側に確かに存在する,巨いなる「他者」のまなざし

動物的直感
精神や意識
その確かなつながりにおいて
わたしは常にそのまなざしを感じとっている

瞠目し,見つめれば見つめるだけ
思いをめぐらせればめぐらせるだけ
記憶の底にたゆたう朦朧とした部分が
静かに覚醒する

神秘感と親近感
恐怖心と好奇心
悲哀と歓喜

かそけきものを,凝視せよ
異形の光景のもとに認めた何かを
目と耳と肉体をもって再構築せよ

根源的な,生理的な欲求となって
それは身体の奥底から滲み出してくる

アニミズムの要求に
もはやあらがうことはできない

かそけきものを,凝視せよ



冥途の蝶
© Daisuke Kawai

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