『おとうと(1960)』@NHK-BSプレミアム4K
8月
8日
本日<9:30>より「NHK-BSプレミアム4K]にて、1960年11月1日より公開されました『おとうと』の放送があります。
<幸田文>の同名小説『おとうと』 (中央公論社)の映画化で、脚本は<水木洋子>、監督は<市川崑>が務めています。撮影は<宮川一夫>が担当しています。この作品では時代の雰囲気を出すために彩度を落としコントラストを残す現像方法「銀残し」が生み出されました。
小説家の娘である「げん」は、放蕩者に身を落としている弟、「碧郎」の世話を甲斐甲斐しく焼いていました。それというのも、父の後妻である厳格なクリスチャンの義母が子供たちを冷淡に扱うからでした。
「げん」はデパートで万引きの疑いをかけられて激昂して帰宅しますが、その話を聞いた「碧郎」は面白がって悪友たちと窃盗に興じるのでした。しかし、ありとある遊戯に興じる弟に「げん」は時に怒り、時に愛情をもって接します。そんな日々のなかで、「碧郎」は肺病を病み、再び回復することのない体になってしまいます。
「げん」に<岸惠子>、「碧郎」に<川口浩>、「母」に<田中絹代>、「父」に<森雅之>、「署の男」に<仲谷昇>、「院長」に<浜村純>、「田沼夫人」に<岸田今日子>、「宮田看護婦」に<江波杏子>ほかが出演しています。