『10番街の殺人』@<リチャード・フライシャー>監督
7月
13日
『ミクロの決死圏』・『絞殺魔』・『ソイレント・グリーン』など多彩なジャンルの作品を手がけた<リチャード・フライシャー>監督が、イギリスで死刑制度が廃止されるきっかけとなった実在の冤罪事件「エヴァンス事件」をモチーフに撮りあげた1971年イギリス製作の『10番街の殺人』が、アメリカを代表する名匠たちの傑作・異色作を上映する特集企画「新宿ハードコア傑作選」(2025年7月18日~9月4日/シネマート新宿)にて、上映されます。
ロンドンの古いアパートに住む「クリスティ」は温厚な元警察官ですが、その正体は自らを医師と偽り女性を殺害する恐ろしい連続殺人鬼でした。新しくアパートに引っ越してきた「ティモシー」の妻もその犠牲となり、しかも「クリスティ」は自らの罪を「ティモシー」にかぶせてしまいます。
『ガンジー』などの名匠<リチャード・アッテンボロー>が殺人鬼を強烈なキャラクターで演じ、『エレファント・マン』の<ジョン・ハート>が共演。実際の殺人現場でロケをするなど徹底的にリアリズムにこだわりながら、事件現場のおぞましい体感や淡々と進んでいく裁判の恐怖を描き出しています。