『栄光のバックホーム』@<秋山純>監督
7月
12日
かつて阪神タイガースに所属し、2023年7月18日に28歳で死去したプロ野球選手<横田慎太郎>の自著『奇跡のバックホーム』〘2021年5月・幻冬舎)と、<中井由梨子>によるノンフィクション『栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24』(2023年11月・幻冬舎文庫)を原作とする映画『栄光のバックホーム』が、2025年11月28日より公開されます。その主題歌が、<横田慎太郎>の現役時代の登場曲である、ゆずの『栄光の架橋』に決定しています。
2013年にタイガースからドラフト2位で指名され2014年に入団した<横田慎太郎>は大型外野手として将来を嘱望されていましたが、21歳で脳腫瘍を発症。家族や恩師、チームメイトに支えられながら過酷な闘病を続けます。そして2019年9月26日、引退試合となった福岡ソフトバンクホークスとの2軍戦に出場。病気による視覚への影響などをものともせず見せた〈奇跡のバックホーム〉は、多くの野球ファンの感動を呼びました。
映画ではその生涯を閉じるまで闘い続けた<横田慎太郎>の人生の軌跡を描いています。<横田慎太郎>を演じたのは、元高校球児でもある<松谷鷹也>です。ともに元プロ野球選手の父を持つ2人は親交を深め、<横田慎太郎>はグローブを、<松谷鷹也>は俳優として最初に着た衣装を互いにプレゼントし合った。<横田鷹也>がホスピスに入った際は、<松谷鷹也>が大阪に泊まり込んで寄り添ったといいます。
劇中では、<横田慎太郎>から譲り受けたグローブで<松谷鷹也>が奇跡のバックホームを再現。<横田慎太郎>選手の母<まなみ>さんを<鈴木京香>が演じています。企画・監督・プロデュースを担当したのは『20歳のソウル』の<秋山純>です。『栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24』の著者である<中井由梨子>が脚本を手がけています。
なお『栄光の架橋』は、2023年9月14日にタイガースが本拠地の兵庫・阪神甲子園球場で18年ぶりのセントラル・リーグ優勝を決めた試合にて、<横田慎太郎>と同期の投手<岩崎優>が登場曲として使用。優勝を決めると、<岩崎優>は<横田慎太郎>の背番号24のユニフォームとともに胴上げされていたシーンは、阪神ファンとして忘れられません。