世界から注目を集める中国インディーズ映画界の女性監督<ホアン・ジー>の2017年製作の長編第2作で、夫でもある<大塚竜治>と共同で監督を務めた『フーリッシュ・バード』が、2025年4月11日より公開されます。
表現の規制が厳しい中国において女性の性を描いてきた<ホアン・ジー>が、思春期の少女が経験する「初体験」に焦点を当て、親と離れて暮らす子ども(留守児童)が抱える孤独や、携帯電話やSNSの利用拡大が少女たちの生活にもたらす負の側面を浮き彫りにしています。
中国湖南省の地方都市。16歳の高校生「リン」は、出稼ぎに出ている母親と離れ祖父母の家で暮らしています。学校ではいじめに遭い、家にも居場所がなかった「リン」は、親友とともに高校で盗んだスマートフォンを転売して小遣いを稼ぐようになります。しかし、それをきっかけに街の怪しげな人たちと関わるようになります。
第67回ベルリン国際映画祭のジェネレーション14+部門に出品され、スペシャルメンション受賞作品です。脚本を<ホアン・ジー>、撮影を<大塚竜治>がそれぞれ担当しています。<ホウ・シャオシェン>監督作品で編集を務める<リャオ・チンソン>が編集に参加しています。